2017.03.03 アドバンテッジリスクマネジメント鳥越慎二氏(ベインアンドカンパニー出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
鳥越慎二氏のプロフィール
戦略コンサルファーム、米大学院MBAを経ての起業
鳥越慎二氏
アドバンテッジリスクマネジメント代表取締役の鳥越慎二氏は、1962年生まれの新潟県出身。東京大学経済学部を卒業した後、1986年に米国系戦略コンサルファームのベインアンドカンパニーに入社。ノースウエスタン大学のケロッグ大学院でMBAを取得(財務管理、マーケティング戦略専攻)。
1994年にアドバンテッジパートナーズ社のパートナーに就任。翌年にはアドバンテッジインシュアランスサービスを起ち上げ、団体長期障害所得補償保険(GLTD)のマーケティング事業を始める。1999年にグループ統括会社として株式会社アドバンテッジリスクマネジメントを設立、代表取締役に就任。
出典:同社WEBサイト http://www.armg.jp/company/officer.html
アドバンテッジリスクマネジメント社のサービス
採用プロセスから休業者管理まで、一貫したメンタルヘルスサービスを提供
鳥越慎二氏が設立したアドバンテッジリスクマネジメント社は、企業で働く社員のメンタルヘルスケアサービスや就業障がい者支援を行う。メンタルヘルスケア事業では、データに基づいた独自の科学的手法で社員のストレスレベルを確認。メンタル状況によってカウンセリングやメンタルヘルス研修、医師面談に至るまで幅広くサポートしている。また、企業の人材採用時にストレス耐性やEQ(感情マネジメント力)等の観点から対象者の素養を見極めるソリューションも提供している。EQ(感情マネジメント力)は、「感情をうまく管理し、利用できる」能力を言うが、同社ではEQを測るだけではなく、向上させる研修ソリューションも提供している。
就業障がい社支援事業では、団体長期障害所得補償保険(GLTD)と休業者管理を展開。GLTDとはGroup Long Term Disabilityの略であり、病気やケガで長期にわたって働けなくなったときの所得の減少をカバーする損害保険である。同社はGLTDの専門代理店として約20年サービスの開発・提供をしている。近年増加傾向にあるメンタル疾患に起因する休業者も対象となることで注目を集めている。昨今では500名以上の企業の95%がGLTD導入していると言われるており、同社も約300団体の顧客を持つ。また、休業者管理サービスでは、休業者や復職者の状況確認やスケジュール管理等、煩雑になりがちな管理業務を同社システムで代行している。
出典:同社WEBサイト http://www.armg.jp
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
2006年に上場、メンタルヘルスに関する社会変化にも対応
アドバンテッジリスクマネジメント社は2006年12月にヘラクレス(現JASDAQ市場)へ上場。
同社では、改正労働安全法により2015年12月施行されたストレスチェック義務化法案への対応を強化している。新規顧客開拓や既存顧客に対する安定的なサービスの継続に加え、ストレスチェック後の解決策を中心とする商品力の強化に取り組んでいるという。