2018.06.05 A.T.カーニー出身の松本恭攝氏が創業したラクスルがマザーズ上場
ラクスル株式会社は、5月31日、東京証券取引所マザーズに上場した。
ラクスルは2009年にA.T.カーニー出身の松本氏が創業。「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、デジタル化が進んでいない伝統的な業界をインターネットによって効率化し、既存の産業構造に変革をもたらすべく、サービスを展開している。
具体的には、ネットを通じて全国からお客様の注文にぴったりな印刷会社を選出。印刷機の非稼働時間で印刷することにより、高品質な印刷物を安価で提供する仕組み「ラクスル」や、各運送会社の非稼働時間で配送することにより、「すばやく」「かんたん」に荷物の配送予約ができる仕組み「ハコベル」等を展開する。
ラクスル株式会社のウェブサイトhttp://rpa-holdings.com/
創業者で代表取締役を務める松本恭攝氏は1984年生まれの33歳。2008年にA.T.カーニーに入社。翌2009年9月に株式会社ラクスルを創業。フォーブス誌「日本の起業家ランキング2018」で第1位に選ばれた注目の起業家だ。
また、同社の取締役COOを務める福島広造氏はボストンコンサルティンググループの出身だ。平成18年~平成27年の約10年間BCGでコンサルタントとして活躍した経歴を持ち、3年前の平成27年7月にラクスルに経営企画部長として参画している。
平成29年7月期における売上高は7,685百万円(前年比51.0%増)、経常損失1,168百万円の赤字。このうち主力の印刷事業の売上が7,500百万円、セグメント利益が1,061百万円となっている。売上高としては創業以来の急増が続いており、3年前の平成26年7月期売上高762百万円から実に10倍の伸びを見せている。なお、平成29年期での従業員数は118名(前年は64名)。
5月31日の上場初日の初値は1645円で公開価格1500円を9.7%上回った。6月5日現在の株価はさらに上昇し2200円前後を推移している。6月5日現在の時価総額は約600億円となっている。
詳しくは日本証券取引所の新規上場ページで公開されている新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)(PDF)を以下のリンクからダウンロード頂きご覧ください。
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu00000337z6-att/05RAKSUL-1s.pdf
なお、以下に当ニュースで取り上げた、最近上場したコンサルファーム出身の起業家の記事を列挙しておく。