2018.03.29 IDC発表:2017年国内ビジネスコンサル市場8.2%増の3,921億円。2022年に5,612億円に拡大すると予測
3月27日、IT専門調査会社 IDC Japan株式会社は、「国内ビジネスコンサルティング市場」の2017年の結果と2018年以降の予測を発表した。
同時に発行したレポートでは、ビジネスコンサルティング市場を、サービスセグメント(戦略、財務/経理、業務改善、組織/変革、GRCその他)および産業分野別、およびデジタル関連/デジタル関連以外別にまとめている。
IDC Japanの発表した要旨は以下の通り。
<要旨>
· 国内ビジネスコンサルティング市場は2017年に前年比8.2%増の3,921億円に拡大。昨年調査時点の予測から上方修正
· デジタルトランスフォーメーション(DX)と企業の人材不足が需要を牽引、2017年~2022年に年間平均成長率7.4%で成長し、2022年には5,612億円に拡大すると予測
· 事業者はデリバリー能力の拡大に向け、最適な体制や施設、方法論などの再構築が必要
IDC Japanの発表によると、これらは、主要コンサルティングファームによる積極的なコンサルタント採用の継続や、新卒一括採用を進めてきた多くの国内顧客企業において、いわゆる「就職氷河期」世代などの、デジタルトランスフォーメーションを担うべき層における人材不足が深刻化し、コンサルティング利用需要を喚起していることが影響しているとのこと。
※下部記載のIDC Japan株式会社プレスリリースより引用
また、IDC Japan ITサービス シニアマーケットアナリストの植村 卓弥氏は「ビジネスコンサルティング事業者にとって、デジタルトランスフォーメーションの支援に関わる活発な需要に応えるためのデリバリー能力の拡大はもっとも重要な課題の1つとなる。ただし、単に人員を拡大するだけでなく、デジタルトランスフォーメーション支援に向けた最適な体制やファシリティ、新たな方法論などを再構築することが求められる」と述べている。
今回の発表はIDCが発行したレポート「国内ビジネスコンサルティング市場予測、2018年~2022年」(JPJ42857218)にその詳細が報告されているということだ。
詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください
https://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20180327Apr.html
なお、去年のIDC Japanの調査(ビジネスおよびITコンサルティングで構成される「国内コンサルティングサービス市場」)についても当ニュースで取り上げています。
https://pod.jp/consulnews/2017/05/25/idcconsultingmarketrepotr2016/