2017.10.30 野村総研とKDDI、デジタル変革を支援する合弁会社を設立
10月26日、KDDIと野村総合研究所 (NRI) はデジタル変革を支援する合弁会社 (以下新会社) を設立することで合意した。
2017年12月に新会社を設立し、2018年1月の事業を開始する予定。出資総額は70億円で、資本構成は51%がKDDI、49%がNRIとなる。
新会社は、新しい情報通信技術を活用して、企業のデジタルによる変革 (デジタル・トランスフォーメーション) を支援する事業会社。NRIが持つ戦略コンサルティング、システムインテグレーションに関する強みおよび、KDDIの次世代ネットワーク (5G、LPWA、SD-WAN等)、IoTプラットフォームなどの強みを融合させ、クライアントの事業戦略を立案段階から支援し、事業化の検証 (PoC) を行い、システム開発、ネットワークインフラ構築、運用までを一貫して支援する。
今年3月にKDDIはデータアナリティクス分野でアクセンチュアと合弁を設立
今回の70億円という出資金は相当大きい。KDDIは今年の3月にアクセンチュアと、データアナリティクスの活用を推進する合弁会社「株式会社ARISE analytics(アライズ アナリティクス)」を設立を発表していた。同社は、2月27日に資本金2億円(KDDI85%、アクセンチュア15%出資)で設立。
参考:アクセンチュアとKDDIが新会社「株式会社ARISE analytics」を設立(2017年3月15日)
この合弁会社設立と今回の発表を比較し、アクセンチュアではなく野村総合研究所である点や、出資額の額が桁違いであること、またKDDIの出資比率も大きく違うことなどには注目だ。
去年8月にはNRIデジタルが設立されていた
また、野村総合研究所は、2016年8月1日付で、デジタルビジネスを専門とする「NRIデジタル株式会社(以下「NRIデジタル」)」を設立すると発表していた。代表取締役社長には雨宮正和氏が就任。資本金は4.9億円、野村総合研究所が全額出資していた。こういった動きが今回のKDDIとの合弁会社設立に繋がったことも推測される。
参考:野村総研「NRIデジタル株式会社」を設立。8月1日始動(2016年7月30日)
詳しくは以下のプレスリリース(PDF)をご覧ください。
https://www.nri.com/jp/news/2017/171026_2.pdf