2023.04.27 NTTデータ、IoTを活用して荷役作業の可視化を実現
三菱ロジスネクスト株式会社、株式会社島津製作所、株式会社NTTデータ(以下NTTデータ)の3社は、センサーなどを用いてトラックの荷役作業の可視化に取り組み、一定の成果を得ることに成功した。この取り組みは、2022年8月から経済産業省が実施している令和4年度「物流MaaSの実現に向けた研究開発・実証事業」の一環である。
物流業界では、労働人口減少や物流の2024年問題などが影響し、トラックドライバー不足という課題を抱えている。この課題を解決するために、ドライバーによる積卸し作業を改善する必要があり、荷主現場における荷役作業の実態を把握する重要性が高まっている。
※物流の2024年問題:働き方改革関連法により、自動車運転業務の時間外労働時間の上限規制が2024年4月から適用されることによって生じるさまざまな問題を指す。
そこで今回は、IoTの技術を活用して検証を行った。トラック・フォークリフト・ドライバーにデバイスを装着してデータを収集。収集したデータを分析して「ドライバーの負荷状況」や「貨物の積載状況」を可視化し、運行品質改善への道筋を立てることができた。
具体的には、
- ・集配先と協同での作業環境改善
- ・ルート変更によるドライバー負荷軽減
- ・過積載の防止
などが期待される。また、将来的に積荷情報とのデータ連携が進めば、着荷主側での作業効率改善やマッチングによる積載効率の向上につながるだろう。
今回の実証によって得られた知見を活かし、可視化の深耕とトラックデータとの連携を進め、引き続き物流問題の解決を目指していく。
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