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2022.12.16 シンプレクス|日系グローバルファームの企業特徴| フリーコンサルタントのPOD

シンプレクスは2016年設立の日系コンサルティングファームです。戦略/DXコンサルティングをはじめ、システムコンサルティング、システム開発、運用保守など、戦略から運用まで一気通貫したソリューションを行っています。また金融領域に強みを持ち、メガバンク、国内大手証券会社、大手信託銀行などの金融機関に特化したコンサルティングソリューションも展開しています。この記事では、シンプレクスの事業内容や特徴を紹介します。 

   

  

目次

シンプレクスの事業内容
 ‐ 「金融フロント」高いシェアを誇るITコンサルティングファーム
 ‐ 金融だけではない、DXの総合ファームへ

シンプレクスの会社概要

シンプレクスのファーム特徴
 ‐ 一気通貫でトータルソリューションを提供
 ‐ 「プレイヤーであれ」という価値観

まとめ

  

  

シンプレクスの事業内容

シンプレクスはもともと、外資系金融機関で世界最先端の金融・IT領域に関わっていたメンバーが設立した日系ファームです。近年は金融だけでなく、あらゆる分野のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を支援する総合コンサルティングファームとしても注目を集めています。シンプレクスの事業内容は次のようなものです。

   

「金融フロント」高いシェアを誇るITコンサルティングファーム

シンプレクスが得意とするのは「金融フロント領域」でのシステム構築です。「金融フロント領域」とは、事務的な処理業務を行うバック業務に対する言葉。具体的には株式や債券、デリバティブなどの金融商品のディーリングやトレーディング業務などを指します。 

シンプレクスは、高い専門性や金融工学の知識、最先端のIT技術が求められる金融フロント領域で圧倒的なシェアを誇っています。例えば金融機関のディーラー向けシステムの構築業務では、大手証券会社の9割がシンプレクスの債券ディーリングシステムを採用。FX(外国為替証拠金取引)取引システムでも多くの証券会社が同社のシステムを利用しています。 

シンプレクスは、全世界の金融ITサービス企業のランキング「FinTech Rankings(フィンテック・ランキングス)」で、2021年度は56位にランクイン。このランキングでシンプレクスは、10年連続でランクインを果たしています。国内の金融フロント領域でトップシェアを誇るシンプレクスは今後、国内のみならず世界の金融機関にもサービスの提供を広げていく予定です。 

   

金融だけではない、DXの総合ファームへ

金融フロント領域でブランドを築き上げてきたシンプレクスは「ビジネスの成功にテクノロジーが大きく貢献する領域」を「クロスフロンティア領域」と定義。金融領域での実績を活かしながら、ここ数年は活躍の場をクロスフロンティア領域へと拡げることに成功。飛躍的な成長を遂げようとしています。 

2021年4月には、企業のデジタル・トランスフォーメーション支援を行う総合コンサルティングファームとして「Xspear Consulting(クロスピア コンサルティング)」を新設。20年以上、金融業界に提供してきた最先端テクノロジーのノウハウを活かし、デジタル・トランスフォーメーションに取り組むあらゆる業種や業界を対象に、戦略策定・組織改革・人材育成・業務改善などのコンサルティングサービスの提供を開始しました。 

今はテクノロジーがビジネスの成功に大きな影響力をもつ時代。シンプレクスは最先端テクノロジーに基づいたコンサルティングサービスの提供で、企業のデジタル・トランスフォーメーションを支援。金融フロント領域にとどまらず活動の幅を広げています。 

  

  

シンプレクスの会社概要

【会社名】 

シンプレクス株式会社(Simplex Inc.) 

【代表者】 

代表取締役社長(CEO)金子 英樹氏 

【会社公式URL】 

https://www.simplex.inc/

【設立年】 

創業:1997年9月16日 

設立:2016年9月13日(2016年12月1日に事業再編により合併) 

【資本金】 

47億5,000万円 

【売上高】 

275億3,200万円(2020年3月期) 

【従業員数】 

1,047名(2022年4月1日現在) 

【企業理念】 

日本発のイノベーションを世界へ向けて発信する 

【沿革】  

1997年9月 

東京都港区に株式会社シンプレクス・リスク・マネジメントを設立 

1997年11月 

本社を東京都中央区に移転 

1998年12月 

東京都中央区に株式会社シンプレクス・ビジネス・ソリューションを設立 

2000年2月 

商号を株式会社シンプレクス・テクノロジーに変更 

2016年12月 

商号をシンプレクス株式会社に変更 

  

  

シンプレクスのファーム特徴

日本を代表する金融機関のテクノロジーパートナーとしてビジネスを展開するシンプレクス。金融フロント領域のトップランナーとなっているファームの特徴を紹介します。 

   

一気通貫でトータルソリューションを提供

シンプレクスの特徴は、システムのコンサルティングからシステム開発、保守・運用に至るまでを、全て自社内で実施していること。日本のIT業界では、下請けや孫請けに業務を委託することも少なくありません。しかしシンプレクスは、メガバンク・大手証券会社などの大手顧客と直接契約。自社だけで戦略から設計、開発、運用保守までのトータルソリューションを一気通貫で提供しています。 

システムコンサルティングでは、ビジネスとITテクノロジーに強いプロフェッショナルチームが、経営視点でIT戦略を立案して提案。同じチームがそのままシステムの構築を行います。保守・運用を行うのも同じチーム。フェーズごとに担当者が変わるのではなく、同一チームが川上から川下まで担当するのがシンプレクスの特徴です。 

クライアント企業に提供するソリューションは完全オーダーメイド。アプリ、プラットフォーム、ミドルウェアなどを自社製のコンポーネントで顧客のニーズに合わせて構築して、それぞれにオリジナルのソリューションを提供しています。事業計画の策定から保守まで、包括的にワンストップで提供できるのもシンプレクスの強みです。 

   

「プレイヤーであれ」という価値観

シンプレクスは1997年、外資系金融機関で、世界最先端の金融・IT領域でシステム開発を行っていたメンバーが設立した企業です。そのため日系ファームでありながら、外資系ファームに近い社風があります。 

代表的なのが「プレイヤーであれ」という価値観です。国内企業では、キャリア形成の中でいずれは管理職となってマネジメント力を養うことが当たり前ですが、シンプレクスは違います。マネジメント力よりも重視されるのは、常に「プレイヤー」であることです。 

シンプレクスではプレイヤーとして、それぞれの強みをアウトプットし続けることが求められます。報酬体系も年齢・性別・国籍は一切関係なく完全な実力重視。最高のプレイヤーには最高の報酬が与えられる実力主義なのは、創業メンバーが外資系金融機関出身のためでしょう。 

2022年1月には、オープンワークが集計した 「働きがいのある企業ランキング」の23位にランクインしました。「働きがいのある企業ランキング」は、就職・転職者のためのプラットフォーム「OpenWork」に投稿された「社員・元社員による職場環境に関する評価点」を集計したもの。評価がよいのも「プレイヤーであれ」に象徴される社風によるものかもしれません。 

  

  

まとめ

今回は、日系コンサルティングファームのシンプレクスについて事業内容や特徴を紹介しました。戦略/DXコンサルティングからシステムコンサルティング、システム開発、運用保守など、戦略から運用まで一気通貫したソリューションを行うシンプレクス。金融領域に強みを持ち、金融機関に特化したコンサルティングソリューションも展開するシンプレクスの今後の展開に注目したいと思います。

  

   

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