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2022.11.18 NTTデータ経営研究所|事業内容やファーム特徴

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NTTデータ経営研究所は、日本屈指のSIer(システムインテグレーター)であるNTTデータを母体として、1991年に設立されたコンサルティングファームです。事業戦略の立案、新規事業の企画、業務改革やIT戦略などのコンサルティングに特化しているのが特徴で、調査研究・政策提言・構想立案を中心に官公庁から民間まで幅広いクライアントの案件を手がけています。今回はNTTデータ経営研究所の事業内容や企業の概要、ファームの特徴をご紹介します。

 

  

目次

NTTデータ経営研究所の事業内容
 ‐ 民間から官公庁まで幅広い「上流」案件を手がける
 ‐ 得意とする戦略課題

NTTデータ経営研究所の会社概要

NTTデータ経営研究所のファーム特徴
 ‐ NTTデータとの関係
 ‐ 脳科学を産業分野へ応用する研究でリード
 ‐ 自由な社風でメンバーの裁量も大きい

まとめ

  

  

NTTデータ経営研究所の事業内容

NTTデータ経営研究所のミッションは、戦略コンサルティングファームとして20年後、30年後の社会をイメージして、デジタル技術の活用でイノベーションを起こすこと。ミッションに従って、次のような事業を展開しています。 

  

民間から官公庁まで幅広い「上流」案件を手がける

NTTデータ経営研究所は、一般企業や政府・自治体向けに戦略・マーケティング・ITなど、さまざまなコンサルティングサービスを行うとともに、独自の調査研究・政策提言・構想・企画立案も行っています。 

日本屈指のSIer企業で親会社であるNTTデータとの棲み分けで、主に「上流」のコンサルティング領域に特化しているのが特徴です。経営改革、事業戦略立案、新規事業開発、IT活用戦略などの上流工程を得意としており、システムの設計・開発・構築・導入・保守運用などのSI(システムインテグレーション)は、あまり行っていません。NTTグループの中でも、システム開発の前段階に求められる「経営戦略」のコンサルティング機能を担うべく設立されたのが同研究所だからです。 

  

得意とする戦略課題

NTTデータ経営研究所は、コンサルティングファームとしては中規模ながら、幅広い分野の専門コンサルタントが在籍しており、多岐にわたる経営課題や社会問題の解決に取り組んでいます。NTTデータ経営研究所が得意としている戦略課題には次のようなものが挙げられます。それぞれに最新の技術を活用しながらソリューションを提供しています。 

  

企業経営・事業戦略

  

企業経営

経営戦略・中期経営計画/異業種アライアンス戦略/知財戦略/組織変革・人事戦略/組織開発・文化醸成/GRC/投資マネジメント/R&D改革・オープンイノベーション推進 

  

事業戦略

事業戦略・ビジネスモデル変革/戦略マーケティング/CRM戦略・顧客接点改革/ビジネスモデル開発(FS/PoC推進)/新規サービス・開発・デザイン/BPR・チェンジマネジメント/BPO・シェアード/DX戦略•DX改革推進/ビジネス創出プログラムの設計・運営・伴走支援/新規事業機会探索/ビジネス仮説構築/販戦略策定・実行支援 

  

インダストリー

消費財流通ビジネス戦略/ロジスティクスビジネス戦略/テレコム ビジネス戦略 

  

X-Tech

スポーツビジネスコンサルティング/FinTech & RegTech/不動産デジタルトランスフォーメーション~戦略立案、ビジネス変革~/不動産デジタルトランスフォーメーション~新規ビジネス開発、アライアンス・M&A~/Govtech/デジタルガバメント/ベンチャースタジオ 

  

M&A/PMI

M&A/M&A戦略/M&A初期評価/M&Aアドバイザリー/事業売却アドバイザリー/ビジネスデューデリジェンス/戦略的アライアンス・JV設立/PMI(M&A後の統合)/セカンドステージPMI/M&Aケイパビリティ強化 

  

グローバル

経済安全保障への対応アドバイス/中国進出企業向けサービス/海外調査可能国 

■医療・ヘルスケア分野 

デジタルヘルス/遠隔医療/医療・介護事業者支援・バイオ技術/医療情報活用/医療・ヘルスケアサービスの個別化/メンタルヘルス・ストレスマネジメント/高齢化・認知症対策・予防/感染症対策 

■法人分野 

流通戦略/調達・購買戦略/EC戦略/知財戦略/顧客接点/国際戦略/意思決定支援/事業再編・BPO戦略/M&A・PMI戦略/人事組織戦略/IT戦略・PMO/デジタル人材支援/ESG/SDGs対応戦略 

■社会基盤戦略 

デジタルガバメント/マイナンバーの活用/5G活用/地域創生/スマートシティ/働き方改革/地域エネルギー施策/公営企業振興/交通政策/環境政策/文化振興/防災対策 

■金融・ファイナンス分野 

デジタルバンキングとBaaS/保険のlotモニタリング/フィンテック/金融API・データ活用/営業店戦略/リテールマーケティング/ITガバナンス/危機管理・BCP/法改正・レギュレーション/内部統制/セキュリティ戦略/仮想通貨・ブロックチェーン戦略/決済サービス 

■その他 

次世代農業・漁業/脳科学活用/ロボット活用/VR・AR活用/インフラ輸出/情報セキュリティ対策/デジタルツイン/行動デザイン・ナッジ 

中でも脱炭素・介護・地方創生などの公共性の高い分野は、NTTデータ経営研究所が得意とする領域です。他にも5Gやロボティクス・脳科学・デジタルツイン(現実の世界から収集したさまざまなデータを双子のようにコンピュータ上で再現する技術)などの最先端技術を駆使して、ビジネスイノベーションの提供を目指しています。 

  

  

NTTデータ経営研究所の会社概要

【社名】 

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所 

【代表者】 

取締役会長   宮野谷 篤氏 

代表取締役社長 山口 重樹氏 

【会社公式URL】 

https://www.nttdata-strategy.com/

【設立年】 

1991年4月12日 

【資本金】 

4億5000万円 

【売上高】 

非公開 

【従業員数】 

232人 

【企業理念】 

新しい社会の姿を構想し、ともに「情報未来」を築く。 

【沿革】 

1991年4月  
NTTデータ通信株式会社の100%出資で設立 

2008年4月  
プライバシーマーク使用許諾 

2009年3月  
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得 

2011年11月  
EMS(環境マネジメントシステム)認証取得 

2014年9月  
シンガポールオフィス開設 

2019年4月  
ASEANビジネスセクター(バンコクオフィス)開設 

  

  

NTTデータ経営研究所のファーム特徴

「新しい社会の姿を構想し、ともに『情報未来』を築く」を理念に、さまざまな領域のコンサルティングや調査・研究を行うNTTデータ経営研究所。ここではNTTデータとの関係性や独自の取り組み、社風などをご紹介します。 

  

NTTデータとの関係

NTTデータ経営研究所は、国内大手のSIerであるNTTデータを母体として設立されましたが、コンサルティングファームとしての中立性を保つため、NTTデータの一部ではなく独立した組織として活動しています。処遇や人事評価などもNTTグループと異なる独自の制度です。 

10年ほど前まではNTTデータグループ関連の案件売上が6割以上ありましたが、外販重視の事業構造に転換した結果、NTTデータグループ向けの案件は3割程度となっています。NTTドコモと5Gによる遠隔医療の実証実験を行うなど、NTTデータ経営研究所とNTTデータグループは、ビジネスパートナーの関係を構築しています。 

  

脳科学を産業分野へ応用する研究でリード 

さまざまな領域でコンサルティングを提供しているNTTデータ経営研究所では、ユニークなコンサルティングも行っています。中でも注目を集めているのが、脳科学(神経科学)を産業分野に応用するためのニューロ・コンサルティングです。 

脳は宇宙と共に人類最後のフロンティアといわれ、世界中の研究者や企業が研究にしのぎを削っています。その中で同研究所は「脳の情報」を媒介として可能になる商品開発や疾患克服の研究に取り組み、脳情報によって「消費者が求めるもの」などを解析するなど、マーケティングへの応用も試みています。 

実際に脳情報とAIエンジンを活用して、ある健康食品メーカーのテレビコマーシャルを改善して放映したところ、コール数が27.6%増加したとの結果も出ています。そうした実績からNTTデータ経営研究所の脳科学研究が、幅広い領域でコミュニケーションを進化させると期待されているのです。 

  

自由な社風でメンバーの裁量も大きい

自由な社風もNTTデータ経営研究所の特徴です。IT系コンサルティングファームではシステム導入につなげていくことが求められることも少なくありません。しかし、戦略系のコンサルティングを中心とする同研究所ではそうした制約がなく、クライアントにとってベストな戦略を提示できます。 

組織の守備範囲が広いこと、また、コンサルタントの裁量が大きく、新たな挑戦をしやすい環境であることもNTTデータ経営研究所の特徴といえます。 

同研究所ではワークスタイル変革に取り組んでおり、働き方の自由度も高めています。新型コロナの流行以前から、ITの活用でテレワークが推奨されており、コンサルタントのテレワーク率は7割以上。都内を中心に40〜50カ所のサテライトオフィスが利用できる環境も整えています。 

コンサルティング業界にありがちな「UP or OUT(昇進か退職か)」といったカルチャーはなく、中長期的なキャリアアップも可能です。コンサルティング業界の中では退職率も低い傾向にあるようです。 

同研究所の社員育成方針は、「走=マーケティング」「攻=セールス」「守=プロダクション(アウトプット)」の三拍子がそろったコンサルタントを中長期的に育てていくこと。高い成長意欲をもち、自律的に目標に向かって動ける人がキャリアを積むために適した環境といえるでしょう。 

  

   

まとめ

民間から官公庁まで幅広いコンサルティングサービスを提供するNTTデータ経営研究所の事業内容とファームの特徴をご紹介しました。 

NTTデータを母体としながら、中立性を重視し、独立した組織として活動しているNTTデータ経営研究所は、脱炭素・介護・地方創生などの公共性の高い分野を得意としており、最新技術を活用したソリューション提供にも強みがあります。 

また、脳科学を産業分野に応用するためのニューロ・コンサルティングなど、ユニークな取り組みも行っており、今後の動向が注目です。 

  

  

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