2021.12.03 NTTデータ、ファイザー、宮崎大学と電子カルテから得られる臨床アウトカムの評価に関する共同研究を実施
11月24日、株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、ファイザー株式会社(以下、ファイザー)、国立大学法人宮崎大学(以下、宮崎大学)とコンピューターの自然言語処理による臨床アウトカム評価に関する共同研究の実施を発表した。
今回、電子カルテに保存されている非構造化データに、単語の重要度評価や態度表現分析などの自然言語処理技術を適用することにより、臨床アウトカムの評価に資するデータ取得の可能性を検討した。本研究において、宮崎大学医学部附属病院に2018年4月から2020年9月に通院または入院した、がん患者(115例)の経過記録および放射線レポートなどの電子カルテデータを研究対象とした。主要評価項目として、薬物治療効果とその判定に重要と考えられるキーワードを設定し、副次的評価項目として、薬物治療ラインや遺伝子検査結果を設定した。
その結果、日本で初めて、がん患者における電子カルテの非構造化データから、薬物治療効果などの臨床アウトカムを評価するための有益な情報を得ることに成功した。
本研究における三者の役割は以下の通りである。
・NTTデータ
- 研究計画の立案
- 匿名化されたデータの解析
・ファイザー
- 研究計画の立案
- 研究に利用するデータの特定
- データ解析結果の評価
・宮崎大学
- 研究計画の立案
- 研究対象者として選択基準を満たす患者の匿名化された電子カルテデータの提供
- 医療情報学分野の専門家としての評価および助言
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