2021.07.15 日本IBM、三井化学とIBM Watsonを活用したSaaSで、化学物質を扱う作業現場をより安全に
7月8日、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、三井化学株式会社(以下、三井化学)とともに、化学物質を扱う作業現場の安心かつ安全な労働環境をつくるため、「労働災害危険抽出AI」を構築し、2021年4月より三井化学の大阪工場にて稼働を開始したことを発表した。
「労働災害危険抽出AI」は、自然言語を含む大規模データを多角的に分析可能な「IBM Watson Explorer」やIBM Cloud上で稼働する検索効率化に向けたテキストデータの分類ができる「IBM Watson Natural Language Classifier」を搭載したSaaSシステムである。従来、紙ベースで蓄積されてきた過去の労働災害情報やヒヤリハット情報、トラブルに関する報告書をデータベース化することで、社員が安全な労働環境づくりをめざす。
本システムにより、三井化学の社員は、工場内に設置されたパソコン端末にこれから行う「作業の場所」や「作業内容」などのキーワードを入力することで、類似した事例を迅速に抽出することが可能となった。また、属人性の解消や、スキルやノウハウの伝承、原因究明の早期化などが見込まれる。
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