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2021.03.30 NTTデータ経営研究所、紙の手帳と電子機器による脳科学効用についての実験を実施

株式会社NTTデータ経営研究所(以下、NTTデータ経営研究所)は、東京大学大学院総合文化研究科の酒井研究室、株式会社日本能率協会マネジメントセンター(以下、日本能率協会マネジメントセンター)と共同でfMRI(機能的磁気共鳴画像法)実験を行った。その結果、スケジュールなどを書き留める際に使用するメディア(紙やスマートフォン等の電子機器)によって記憶の定着に必要な時間が異なることが初めて明らかになった。

今回の実験では、参加者を手帳群・タブレット群・スマホ群という3群に分け、具体的なスケジュールを書き留める課題を行った。今回の実験は、以下の順序で行われた。

①手帳とタブレット両方にペンを用いた手書きで行い、見開きの大きさを等しくする。

②そのスケジュールの内容について想起して解答する課題をMRI装置内で実施。

③結果、手帳群では他の群よりも短時間で記銘(記憶の定着)を終えており、それでも記銘した内容に関する想起課題の正答率には3群で差が見られなかったことから、手帳群は短時間で要領よく記銘できたことがわかった。

また、この想起課題を行っている際に脳活動をfMRIで測定した結果、言語処理に関連した前頭葉や、記憶処理に関係する海馬に加えて、視覚を司る領域でも活動上昇が観察された。このことから、言語化・記憶の想起・視覚的イメージといった脳メカニズムが関与することが分かった。さらに、記銘時に紙の手帳を使うことで、電子機器を用いた場合よりも一層豊富で深い記憶情報を取得できることを示唆した。

詳しくはこちらのプレスリリースをご覧ください。

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