2023.06.12 電通デジタル|DXコンサルティングの企業特徴| フリーコンサルタントのPOD
電通デジタルは、企業のトランスフォーメーションに関するコンサルティングなどを提供する、国内最大級のデジタルマーケティング会社です。2016年の設立から5年で社員数は約4倍に増え、売上・利益共に成長し続けている電通デジタル。今回は、その事業内容や特徴をご紹介します。
目次
電通デジタルの事業内容
トランスフォーメーション事業
ビジネス・トランスフォーメーション
CX トランスフォーメーション
プラットフォーム事業
クラウドインテグレーション
データ分析・利活用
データクリーンルーム
コミュニケーション事業
デジタル広告
コマース
エクスペリエンス
メディア&コミュニケーション
グローバル
電通デジタルの特徴
電通グループが蓄積したノウハウやデータ
有力プラットフォーマーとの強固なアライアンス
事業領域の広さ
PDM(ピープル・ドリブン・マーケティング)
電通デジタルの事業内容
電通デジタルは、電通グループにおいて、成長領域である、デジタルマーケティングの中核を担うコンサルティング企業です。
主な事業は「トランスフォーメーション」「プラットフォーム」「コミュニケーション」「グローバル」の4つ。以下では、それぞれの事業についてをご紹介します。
トランスフォーメーション事業
最初にトランスフォーメーション事業についてご紹介します。電通デジタルのトランスフォーメーション事業は大きく2つあり、「ビジネス・トランスフォーメーション(BXトランスフォーメーション)」と「CXトランスフォーメーション」です。それぞれ、以下で解説します。
ビジネス・トランスフォーメーション
ビジネス・トランスフォーメーションは事業モデル変革ともいわれるもので、昨今注目が高まっています。
ビジネス・トランスフォーメーションは、単に効率化を行うのではなく、顧客起点で既存事業や新規事業をとらえた「変革」が必要です。これに対して、電通デジタルは「顧客価値創造DX」を掲げ、ビジネス×ITの両面から企業の事業モデル変革を支援しています。
ビジネス・トランスフォーメーションにおいては、具体的に以下のような支援を行なっています。
・統合DX伴走型での事業のサービス化支援
・デジタルサービス開発
・顧客基盤化のためのカスタマーサクセス支援
CX トランスフォーメーション
CXトランスフォーメーションとは、コーポレート・トランスフォーメーションの略であり、企業そのものに変革を起こすことを指します。
電通デジタルは、CXトランスフォーメーションにおいて、「人」を起点としたエクスペリエンス変革を重視しており、特に「人間性」に着目した各種サービスを提供している点が特徴です。
具体的には以下のようなサービス提供を行なっています。
- ・社会価値創造型の新規事業開発と既存事業の変革支援
- ・人間性を伴った顧客体験の変革と行動支援
- ・CX戦略策定/サービスデザイン等のサービス構想策定
- ・UXデザイン
- ・プロトタイピング/ユーザーテスト
- ・事業成長を支える人々の成長と気持ちに寄り添った従業員体験の変革
- ・UX人材開発支援
- ・業務基盤開発支援
- ・UX戦略/組織開発支援
- ・UX組織運営支援
プラットフォーム事業
トランスフォーメーションを起こすためには、プラットフォームの活用が欠かせません。電通デジタルでは、企業の課題解決に最適なプラットフォームの構想から導入、定着化までを支援しています。
提供サービスは主に3つあり、「クラウドインテグレーション」、「データ分析・利活用」、「データクリーンルーム」です。それでは、それぞれ見ていきましょう。
クラウドインテグレーション
クラウドインテグレーションとは、簡単にいえば、クライアント企業がクラウドを活用するために、必要な基本設計やシステム構築を支援することを指します。
電通デジタルのクラウドインテグレーションは、主に CRM、MA、CDP、BI、EC、CMSなどのマーケティングクラウドプラットフォームが中心で、顧客体験向上や事業DXなど、目的に基づき、プラットフォームの戦略から実行計画策定などを支援しています。
また、特徴としては、SalesforceやGoogle、Adobeなど、国内外のテクノロジーベンダーと強固なパートナーシップを締結しており、高度な専門性を持ったコンサルタントがプロジェクトをリードする点です。
データ分析・利活用
昨今、データ活用が企業の競争優位を大きく左右するようになっています。
電通デジタルは、データを資産として活用できる、いわば「データ駆動型組織」への変革を提唱しており、以下のようなデータや分析に関わる様々な支援を行なっています。
- データの整理/構造化による活用戦略の策定支援
- AI・機械学習の活用を前提としたCDP設計・開発支援
- 機械学習モデル開発支援
データクリーンルーム
デジタル技術の発展、普及とともに、世の中で問題視されるようになったものとして、プライバシーの問題が挙げられます。
組織の持続可能性が叫ばれる昨今、プライバシーに配慮した事業運営は必須であり、これを支える仕組みがデータクリーンルームです。
データクリーンルームとは、プライバシーの保護を含め、セキュリティを確保しつつ、企業間(あるいはプラットフォーム間)でデータを安全に共有・分析するためのデータ共有環境を指します。
マーケティング領域においては、Cookieレス対応も重要視されている背景からも、データクリーンルームへの注目が集まっています。
電通デジタルでは、メディアなどのプラットフォーマーデータ環境や電通グループの独自データ、 ID-POS などの購買データなどとの接続を支援し、データを統合的に可視化することで、施策の効果最大化をサポートしています。
コミュニケーション事業
デジタル広告
三種類の価値提供を行なっています。
・オンライン×オフラインの統合プランニング
テレビ広告とデジタル広告の統合プランニングに関する独自ツールを開発・活用します。
・IDベースでの広告配信&検証の独自ソリューション
プラットフォーマーや通信キャリアのユーザーデータ、ECリアル店舗の購買データなどを活用し、人軸でのマーケティング支援を行います。
・プラットフォーマーとの協業。強固な運用体制
主要プラットフォーマーとの特別な協業により、独自サービス開発・新ソリューションの先行利用・先進的データ活用などの取り組みを実現します。
コマース
コマース(CM)事業では、クライアントのECサイトや、Amazon・楽天などのECモール上で、売り場づくりのサポートを行っています。集客のプランニングから、実施に向けた戦略の策定、ECサイト構築のディレクション・制作・分析・改善を統合的に実行。最新のシステムやテクノロジーを活用して、海外に展開するECのプランニングや広告との連携をワンストップで提供しています。
エクスペリエンス
エクスペリエンスではデジタルメディアのあらゆるクリエイティブの企画・制作を行っています。クリエイティブ事業を行うのは「エクスペリエンス」と「アドバンストクリエイティブセンター」の2つの部署。
エクスペリエンスは、WebサイトやSNSなど、企業のオウンドメディアに関するクリエーティブを担当。「アドバンストクリエイティブセンター」はWebCMやSNS広告など、デジタル上のさまざまな広告のクリエーティブを担っています。
メディア&コミュニケーション
メディア&コミュニケーション事業では、デジタル広告全般のプランニング・運用サービスを提供しています。Google・Yahoo!・Twitter・LINEなど、さまざまなメディアと連携。最新の広告テクノロジーや独自のデータを活かして、マス×デジタル×リアルを組み合わせて、電通グループらしいプランニングを行っています。
グローバル
グローバル市場におけるデジタルマーケティングやDXの戦略・企画立案から施策実行まで、電通インターナショナル(主にMerkleとDentsu Creative)と連携のうえ、支援します。
電通デジタルの企業概要
【代表者】
代表取締役社長執行役員 瀧本 恒
【会社公式URL】
【設立年】
2016年7月1日
【資本金】
4億4250万円
【売上高】
545憶3745万9千円
【従業員数】
約2,300名(2023年1月)
【企業理念】
パーパス
人の心を動かし、
価値を創造し、
世界のあり方を変える。
ミッション
人と人、人と企業、企業と企業の間に立ち、 お互いの関係をより良くしていく、そのために培われてきた、人を見つめる力、テクノロジーの力を、私たちは信じています。
電通デジタルは、その力を拡張し、磨き、飛躍させることで、人の心を動かし、まだ見ぬ新しい価値を生み出していきます。
価値が生まれるところには変化が生まれます。
視点を新しくするだけで変わる世界、ともに手をとりあって変わる世界。
私たちは、仲間の、クライアントの、そこに関わる人々の、世界のあり方を変えていく。
変化に先んじて未来を描き、より良い世界を創り出す力を追い求めて
【沿革】
2016年
7月 株式会社電通デジタル設立
2017
9月 「People Driven Marketing®」を開発
10月「アドベリフィケーション推進協議会」を発足
10月 電通、インテグラル・アド・サイエンス、Momentum、サイバー・コミュニケーションズと共に日本におけるアドベリフィケーション対策強化
10月「電通デジタルマーケティングテクノロジーセンター」本格稼働
ISIDとマーケティングシステム領域体制を強化
12月 Veeva Japan 株式会社とパートナー契約を締結
2018年
3月 「AI クリエーターズクラブ®」を発足
2019年
2月 電通グループとアドビ株式会社、「デュアルファネル®ソリューション」の提供で連携
12月 電通デジタルと電通、「People Driven DMP X(クロス)」の提供を開始
2021年
1月 Dentsu DX Ground設立
11月 CX Creative Studio設立
2022年
9月 「電通クリエイティブインテリジェンス」を発足
2023年
4月 データアーティスト株式会社と合併
電通デジタルの特徴
2016年に電通グループのデジタルマーケティング専門会社として設立された電通デジタルは、国内の電通グループで3位の業績をあげるまでの急成長を遂げています。ここでは、電通デジタルの特徴をご紹介します。
電通グループが蓄積したノウハウやデータ
電通デジタルの特徴の一つに、長年培ってきたノウハウやデータが豊富にあることが挙げられます。
有力プラットフォーマーとの強固なアライアンス
また、電通デジタルのもう一つの特徴として、有力プラットフォーマーとの強固なアライアンスが挙げられます。特にグローバルのメガプラットフォーマーとの強い結びつきは、電通デジタルはもちろん、グループ全体としての競争力につながっています。
事業領域の広さ
先にご紹介したように、電通デジタルは「トランスフォーメーション」「プラットフォーム」「コミュニケーション」「グローバル」といった幅広い領域をサポートしており、企業の変革を総合的に支援できる点が特徴です。
PDM(ピープル・ドリブン・マーケティング)
電通グループは、2017年から「People Driven Marketing®(PDM)」というマーケティングのフレームワークを提唱しています。PDMは電通がこれまでに蓄積してきたマーケティングにおける多様な施策を、「人」を基点として統合したもので、電通デジタルでもこのフレームワークに沿った取り組みを行なっています
PDMでは、人単位のデータに基づいて市場を分析し、より効果的な戦略、よりシームレスなマーケティング施策の実行へとつなげることに効果を発揮します。
まとめ
今回は、電通デジタルの事業内容や特徴について解説しました。電通グループの中核企業であり、国内最大級のデジタルマーケティング会社である電通デジタルは、「トランスフォーメーション」「プラットフォーム」「コミュニケーション」「グローバル」の4つの主力事業を展開し、急成長を遂げています。
これまで蓄積してきた膨大なデータや独自のマーケティングフレームワーク、国内外の先端プラットフォーマーとのパートナーシップなど、電通ならではの強みを活かして、今後も更なる成長が期待されています。
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