2023.05.29 タナベコンサルティング(タナベ経営)|日系ファームの企業特徴| フリーコンサルタントのPOD
タナベコンサルティングは、1957年創業のタナベ経営が2022年にホールディングス経営体制へ移行するのに伴い設立された経営コンサルティングファームです。
今回は、長きにわたって日本のコンサルティング業界を牽引してきたタナベコンサルティングの事業内容やファームの特徴をご紹介します。
目次
タナベコンサルティングの事業内容
ストラテジーコンサルティング
ファイナンス・M&Aコンサルティング
ブランディングコンサルティング
タナベコンサルティングの企業概要
タナベコンサルティングのファーム特徴
企業の「ビジネスドクター」
チームコンサルティングには定評がある
タナベコンサルティングの事業内容
タナベコンサルティングは経営コンサルティング事業を展開しており、主に以下6つの領域でコンサルティングサービスを提供しています。
- 1. ストラテジーコンサルティング
- 2. ファイナンス・M&Aコンサルティング
- 3. HRコンサルティング
- 4. DXコンサルティング
- 5. ブランディングコンサルティング
- 6. 政府・公共・サービスコンサルティング
ここでは、ストラテジーコンサルティング、ファイナンス・M&Aコンサルティング、ブランディングコンサルティングについて解説します。
ストラテジーコンサルティング
タナベコンサルティングでは、戦略や経営のスペシャリストが全国10拠点に地域密着で駐在。「ドメイン(業種・事業領域)」「ファンクション(経営機能)」「リージョン(地域)」のそれぞれから、複数名の専門コンサルタントを選定してチームを編成して、経営コンサルティングを提供しています。
提供しているのは、経営理念・ミッションの策定から、経営戦略の構築、組織・人事・財務・デジタル・トランスフォーメーションなど経営全般にわたるコンサルティング。「FCCアカデミー(企業内大学)の設立」や、オーダーメイド研修、経営者・後継者から新入社員までを育成するHR(人的資源)コンサルティングも提供しています。
ファイナンス・M&Aコンサルティング
タナベコンサルティングは持続可能な経営システムを構築し、企業価値の最大化をサポートするためのファイナンス・M&Aコンサルティングを展開しています。例えば、以下のようなメニューがあります。
- ・ホールディングス経営コンサルティング
- ・グループ経営システム構築コンサルティング
- ・成長M&Aコンサルティング
- ・事業承継コンサルティング
- ・デシジョンマネジメントシステム構築コンサルティング
- ・企業再生コンサルティング
- ・海外事業戦略的再編支援コンサルティング
特徴としては、全国の金融機関・士業・団体などと提携しながら、単に買収や合併にとどまらず、アライアンス先にとっても持続的成長を実現しながら付加価値を高められる「Triple-Winモデル」の構築を支援している点です。
ブランディングコンサルティング
1959年に誕生したビジネス手帳「ブルーダイアリー」の販売で培ってきたノウハウを基に、例えば以下のようなブランディングやマーケティングの支援を行っています。
- ・ブランド構築支援コンサルティング
- ・ブランドプロモーションコンサルティング
- ・デザインプロモーションコンサルティング
タナベコンサルティングは、ブランドストーリーを伝え、ファンを作るコミュニケーション戦略の立案はもちろん、国内外の多様なアライアンス先と連携することでプロモーションの企画からデザイン・制作まで支援しています。
タナベコンサルティングの企業概要
【会社名】 株式会社タナベコンサルティング
【代表者】 代表取締役社長 若松 孝彦
【会社公式URL】https://www.tanabekeiei.co.jp/
【設立年】2022年4月15日(2022年10月に持株会社体制に移行)
※株式会社タナベコンサルティンググループ:1963年4月1日設立、 1957年10月16日創業
【売上高(連結)】 105億72百万円(2022年3月期)
【従業員数】 660人(グループ全体) ※2023年4月1日現在
【企業理念】 わたしたちは企業を愛し、企業とともに歩み、企業繁栄に奉仕し、広く社会に貢献すべく超一流の信用を軸とし、国際的視野に立脚して無限の変化に挑み、常にパイオニアとして世界への道を拓く
【沿革】
1957年(昭和32年) 10月16日に田辺昇一が京都市下京区の日本信託ビル内にて田辺経営相談所を創業
1959年(昭和34年) ビジネス手帳『ブルーダイアリー』発行
1963年(昭和38年) 株式会社田辺経営相談所を設立(法人に改組)
1967年(昭和42年) 商号を株式会社田辺経営に変更
1986年(昭和61年) 商号を株式会社タナベコンサルティングに変更する
1993年(平成 5年) 株式店頭上場
2004年(平成16年) ジャスダック証券取引所に上場
2016年(平成28年) 3月15日に東証証券取引所市場第二部に市場変更。9月28日に東京証券取引所第一部に指定替え
タナベコンサルティングのファーム特徴
「企業を愛し、企業とともに歩み、企業繁栄に奉仕する」の理念のもと「ビジネスドクター(企業の主治医)」として経営課題に向き合ってきた、タナベコンサルティング。ファームの特徴を紹介します。
企業の「ビジネスドクター」
タナベコンサルティングは自社のコンサルタントを「ビジネスドクター」と位置付けています。ビジネスドクターは「企業の命を救う」存在。病気にかかったときに患者は「命を救えるかどうか」の基準で病院を選びます。それと同じく企業が「命を救えるかどうか」を考えて選ばれる会社でありたい。そのビジョンを表しているのがタナベコンサルティングのいう「ビジネスドクター」です。
タナベコンサルティングには60年を超える「臨床」実績があります。患者が自覚症状から診療科目を選んでも風邪なのか、大きな病気なのか、正しく症状を見極めなければ手遅れになりかねません。タナベコンサルティングはビジネスドクターとして豊富な臨床実績をクライアントの診断に役立てています。全国10都市に拠点展開しているのも「医者は近くにいた方がよい」と考えるためだそうです。
チームコンサルティングに定評がある
タナベコンサルティングの特徴は、高度な専門性を総合的に発揮するチームコンサルティング体制を敷いていること。クライアント企業の経営課題に応じて、「ドメイン(業種・事業領域)」と「ファンクション(経営機能)」、「リージョン(地域)」を掛け合わせた視点で組成される専門チームが、総合的なアプローチにより、コンサルティングサービスを提供しています。タナベコンサルティングがチームコンサルティングを提供する際には、クライアント企業に次の「7つの約束」を提示しています。
チームコンサルティング7つの約束
①高度の専門化と高度の総合化/Consulting Value
専門性の高いコンサルタントがチームを組んで、クライアント企業の経営課題に総合的な判断でコンサルティングを提供します。
②経営者視点/Top Management View
判断基準は、つねに経営者・CEO視点。最終意思決定者へのアプローチにより、経営者のマネジメント視点で戦略・組織を見つめ直し、真の課題を解決します。
③顧客利益主義/High Performance First
チームコンサルティングの最終目標はクライアントの「利益」を高めること。利益の向上により、クライアント企業に社員への分配、人材採用・育成、戦略投資など持続可能な経営を実現させます。
④事実追求/Fact-based Approach
机上の空論ではなく、現実や現場に基づく「事実」を追求。正しい現状認識を行い、客観的な立場で経営者に対して適切な判断を提供します。
⑤臨床経験に基づく判断/Proven Methods
タナベコンサルティングは、コンサルティング・ビジネスを「判断を売る仕事」と定義。戦略的な判断を提供するため、長年の経験や実績に基づく「実証済みのメソッド」を開発し続け、クライアントへ提供します。
⑥コンサルタントリーダーシップ/Consultant Leadership
コンサルタントが、過去肯定・現状否定・未来創造のスタンスでクライアントの長所や強みを生かし、小さな成果の積み上げで大きな成功へ導くためのリーダーシップを発揮します。
⑦ビジョン実現/Vision Management
「企業とともに歩む」という理念の本質は、クライアントのビジョンを実現することです。逆算思考により「短期的な目標」である顧客利益と「中長期的な目的」であるビジョン実現を一致させるサステナブルなコンサルティングを推進しています。
まとめ
今回は、日本のコンサルティング業界を牽引してきたタナベコンサルティングの事業内容やファームの特徴をご紹介しました。創業65年の節目にホールディングス経営体制へ移行したタナベコンサルティングはビジネスドクター、チームコンサルティングといった特徴があり、今後の更なる成長に注目が集まります。
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