2022.06.27 【調査レポート】日本のプライベート・エクイティ市場の取引額は約2.7兆円で過去最高水準を記録−ベイン
5月27日、ベイン・アンド・カンパニーは、2022年度版「日本プライベート・エクイティレポート」を発行した。
ベインによると、日本のプライベート・エクイティ(PE市場)における2021年の取引額は約2.7兆円(前年比160%増)であり、過去最高水準を記録したことが分かった。さらに、ディール数は134件(前年比45%増)に上り、様々な規模の案件が大幅増加した結果となった。投資家のイグジットについては、2020年比で6倍の1.8兆円に大きく増加した。
また、グロース・エクイティ案件が急増し、現在ではコミットされたエクイティの約40%を占めているものの、これは他の市場に比べてまだ比較的低い水準であることがわかっている。ベインは、伝統的なバイアウトファンドが、インフラ、不動産、長期保有型ファンドをはじめとした資本コストの低いファンドから資金調達するオーナーに売却できるように育成することが価値創造のために重要であるとしている。
さらに、PE業界において世界的に重要なテーマとしてESG(Environment,Society,Corporate)が挙げられる。日本のPEファンドの投資先企業は、平均的な日本企業よりも多くの温室効果ガスを排出しており、他国のPEファンド投資先企業の排出量も超えている。また、炭素集約度も、製造業において特に高く、投資先企業の中にも大きなばらつきが生じている。
詳しくはこちらのプレスリリースをご覧ください。