2022.06.13 DXテクノロジー事例|週刊DXニュース(2022年6月号No.2)
DX(デジタルトランスフォーメーション)事例をテクノロジー視点でご紹介する「週刊DXニュース」。今回は、「DX×AI」や「DX×ブロックチェーン」、「DX×NFT」をキーワードに、5/31~6/6に発表されたニュースをまとめてご紹介します。DX・テクノロジーのトレンドに関心がある方は、ぜひご一読ください。
2022年6月号No.2
目次
・DX事例|AI
- 生鮮トマトの収量予測AIでムダのない需給システムを確立
- 世界初!環境DNAビッグデータをオープンデータとして一般公開
・DX事例|ブロックチェーン
- ブロックチェーンを活用した国内初のデジタル環境債「グリーン・デジタル・トラック・ボンド」とは
- 武田薬品、三菱倉庫のデータプラットフォームにより医薬品の流通上の温度や位置情報を可視化
・DX事例|NFT
- 凸版印刷がNFTマーケット「Adam byGMO」のNFTコンテンツ流通の活性化を支援
DX事例|AI
DX×AI事例に関して、5/31~6/6に発表されたニュースを2点ご紹介します。
生鮮トマトの収量予測AIでムダのない需給システムを確立
カゴメ株式会社は、AIを活用した生鮮トマト収量予測システムを独自開発し、カゴメブランドの生鮮トマトを栽培する大型菜園に導入しました。これまでの栽培に関するビッグデータとAI解析技術を組み合わせることで、数週間先の収量予測をより高い精度で行うことが可能となります。フードロスなどの社会課題と企業の営業上の課題の両面の解決に貢献するAI活用事例です。
世界初!環境DNAビッグデータをオープンデータとして一般公開
日本郵船と東北大学院生命科学研究科、南三陸町、特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパンは、環境DNAを活用した魚類調査によるビッグデータ「ANEMONE DB」をオープンデータとして世界で初めて公開します。環境DNAとは「バケツ一杯の水」から存在する生物の種類などが分かる調査手法です。革新的な調査によって得られたビッグデータの活用事例として注目のニュースです。
“世界初” 環境DNAビッグデータが生物多様性を見える化! 生き物の天気図を示すオープンデータ「ANEMONE DB(アネモネデータベース)」の運用開始
DX事例|ブロックチェーン
ここからは、ブロックチェーンを活用した事例をご紹介します。
ブロックチェーンを活用した国内初のデジタル環境債「グリーン・デジタル・トラック・ボンド」とは
日本取引所グループと日立製作所、野村證券、BOOSTRYの4社の協業により、開発が進められている国内初のデジタル環境債「グリーン・デジタル・トラック・ボンド」の発行条件が公開されました。債券に関する先進的な事例として、グリーン・デジタル・トラック・ボンドの取り組みやスキームは、ぜひ抑えていただきたいトピックです。
国内初のデジタル環境債であるグリーン・デジタル・トラック・ボンドの発行条件を決定
武田薬品、三菱倉庫のデータプラットフォームにより医薬品の流通上の温度や位置情報を可視化
三菱倉庫が開発したブロックチェーンを活用したデータプラットフォームによって、武田薬品の一部製品の輸送・流通上の製品温度や位置情報の可視化が実現します。医薬品の流通過程では、高水準の品質保証が求められます。製品の輸送など物流に携わる方は、ぜひご一読ください。
データプラットフォームを活用した医薬品の流通過程における情報可視化の取り組み開始について
DX事例|NFT
最後に、NFTに関する最新の事例のご紹介です。
凸版印刷がNFTマーケット「Adam byGMO」のNFTコンテンツ流通の活性化を支援
凸版印刷は、GMOアダムが運営するNFTマーケットプレイス「Adam byGMO」の代理店として認定されました。それにより、デジタルコンテンツ所有者を改ざん困難な形で保存・証明可能なNFT事業に共同で取り組みます。近年注目を浴びるNFT市場における動向の一つとして、見逃せないニュースです。
まとめ
今回は、DX・テクノロジー事例について、「DX×AI」、「DX×ブロックチェーン」、「DX×NFT」に関するニュース(5/31~6/6)をご紹介しました。DXの取り組みは今後ますます加速していくことが予想されます。こちらのコーナーを通して、今後も皆様にいち早く情報をお届けできればと思います。