2022.02.28 DXテクノロジー事例|週刊DXニュース(2022年2月号No.5)
DX(デジタルトランスフォーメーション)事例をテクノロジー視点でご紹介する「週刊DXニュース」。今回は、「DX×AI」や「DX×5G」、「DX×IoT」をキーワードに、2/15~2/21に発表されたニュースをまとめてご紹介します。DX・テクノロジーのトレンドに関心がある方は、ぜひご一読ください。
2022年2月号No.5
目次
・DX事例|AI
- AIが店舗内の映像を解析!来店客数の計測や万引きを防止
- AIと共同作成した小説が文学賞に入選!
-「イノシシハザードマップ」で被害削減へ
・DX事例|5G
- 世界初!オープン化された5Gスタンドアローン仮想化基地局によるデータ通信に成功
・DX事例|ブロックチェーン
- 金融アプリケーションにおいて量子暗号通信ネットワークの実用性を米国で初めて実証
DX事例|AI
DX×AI事例に関して、2/15~2/21に発表されたニュースを3点ご紹介します。
AIが店舗内の映像を解析!来店客数の計測や万引きを防止
NTT東日本が飲食店や小売店などの店舗内に設置されたネットワークカメラの映像をAIで解析するサービスを開発しました。万引きや購買の予兆、人流を計測することができます。AIによる映像解析の活用例として、興味深いトピックです。
AIと共同作成した小説が文学賞に入選!
日本経済新聞社が理系的発想力を問う文学賞「星新一賞」の受賞者を発表し、葦沢かもめ氏の「あなたはそこにいますか?」が入選しました。この作品には一部AIが利用されており、AIを利用した作品が入選するのは初めてのことです。今後、文学へのAI活用はどのような広がりを見せるのでしょうか。
「星新一賞」グランプリに「リンネウス」など3作-AIを利用した作品が初入選
「イノシシハザードマップ」で被害削減へ
国⽴研究開発法⼈森林研究・整備機構森林総合研究所と岩⼿県⽴⼤学の研究グループが、イノシシの出没を予測する「イノシシハザードマップ」を作成しました。近年、イノシシの分布域は広がっており、被害防止が期待されます。自然の多い地域で特に効果を発揮しそうな興味深い事例です。
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/イノシシ出没ハザードマップを作成 ―岩手県におけるイノシシの分布拡大の変遷から出没確率を予測―
DX事例|5G
ここからは、5Gを活用した事例をご紹介します。
世界初!オープン化された5Gスタンドアローン仮想化基地局によるデータ通信に成功
KDDI、サムスン、富士通が、世界で初めて商用ネットワークに接続するオープンな5Gスタンドアローンの仮想化基地局によるデータ通信に成功しました。基地局のオープン化と仮想化によって、汎用性のある機器の利用が効率化されます。5Gインフラ整備に関するニュースとしてぜひご一読ください。
世界初、オープン化した5G SA仮想化基地局の商用通信に成功
DX事例|ブロックチェーン
最後に、ブロックチェーンに関する最新事例のご紹介です。
金融アプリケーションにおいて量子暗号通信ネットワークの実用性を米国で初めて実証
東芝アメリカ社とJPモルガン・チェース、シエナの3社が、米国で初めて金融アプリケーションにおける量子暗号通信の実用性を確認しました。今後さらなる拡大が期待される量子コンピュータ領域について、今後の動向が気になります。
東芝アメリカ社、JPモルガン・チェース、シエナ、米国初、金融アプリケーションで量子暗号通信の実用性を確認
まとめ
今回は、DX・テクノロジー事例について、「DX×AI」、「DX×5G」、「DX×IoT」に関するニュース(2/15~2/21)をご紹介しました。DXの取り組みは今後ますます加速していくことが予想されます。こちらのコーナーを通して、今後も皆様にいち早く情報をお届けできればと思います。