2019.02.05 野村総合研究所、日本航空と新会社「JALデジタルエクスペリエンス(株)」を設立
2月4日、日本航空株式会社(以下「JAL」)と株式会社野村総合研究所(以下「NRI」)は、同日付で共同出資会社「JALデジタルエクスペリエンス株式会社」を設立し、最先端のデジタルマーケティング技術を駆使した新サービスを展開することを発表した。資本金は1.4億円で今後4.75億円まで増資予定、また出資比率はJALが51%、NRIグループが49%となっている。
JALとNRIはJALデジタルエクスペリエンスを通して、お客さまのライフスタイルをより豊かにするエクスペリエンスを提供し続け、デジタルによるビジネスの変革(デジタルトランスフォーメーション)とイノベーション創出を加速させていく。
JALとNRIはこれまで「どこかにマイル」サービスを共同開発するなど、新サービスの創出において協力関係を築いてきた。今回新たに設立する新会社「JALデジタルエクスペリエンス」は、こうした取り組みをさらに発展させ、JALが持つ顧客基盤やサービスと、NRIグループが持つデータ・アナリティクスやAI(人工知能)などのデジタル・テクノロジーを組み合わせ、航空利用中だけでなく、旅先や日常生活において豊かな体験(エクスペリエンス)や新たなライフスタイルをパーソナライズした形で提案するサービスを創出していく。
共同出資会社JALデジタルエクスペリエンスの活動イメージ(下記プレスリリースより引用)
また「JALデジタルエクスペリエンス」は、「一歩先を行く価値の創造」に向けた取り組みを加速させるため、JALが2019年1月に設立したコーポレート・ベンチャーキャピタルファンド(CVC)「Japan Airlines Innovation Fund」とも連携し、JALグループにおける新しいサービスプログラムの開発に取り組んでいく。
詳しくは以下のリリースをご覧ください。
https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2019/cc/0204_1
コンサル業界ニュースでは、2015年以降これまで、事業会社とコンサルティングファームの合弁会社設立に関して以下のようなニュースを数多く取り上げてきた。全てのニュースに共通するのは「デジタル改革」というキーワードだ。
事業会社がデジタル改革の必要性に迫られる中、デジタル改革への投資を惜しんでいないことの証しであろう。事業会社からコンサルティング会社へのプロジェクト発注を超えた関係であり、一つの協業の進め方として近年の特徴的な動きでもある。