2017.10.31 野村総研と日本マイクロソフトが「金融デジタルイノベーションコンソーシアム」を設立
野村総合研究所と日本マイクロソフトは、2017年11月1日、「金融デジタルイノベーションコンソーシアム」を設立すると発表した。業界課題の解決に向け、FinTech分野での実証実験を実施する。
推進役を野村総合研究所が務め、事務局を日本マイクロソフトが務める。他にインテック、新日鉄住金ソリューションズ、電通国際情報サービス、ユニシスなどなどが参加企業として発表された。
本コンソーシアムでは、デジタルトランスフォーメーションの推進に寄与する「金融クラウド」の実用性に関する実証実験を実施するとともに、セキュリティやコンプライアンス対応など、非競争領域における各社共通の検討課題については、参加企業が情報を共有し、標準化やリファレンス・アーキテクチャーを設定することで、金融機関の業務改善や業容の拡大を図り、工数の削減やIT投資の最適化、サービスリリースの短縮化による収益向上への貢献を目指す。
コンソーシアム設立時点では11社が参加。金融業界において高い関心が寄せられている「金融クラウド活用」「高度なデータ活用」「FinTech関連新技術」などの分野からワーキンググループの検討テーマを設定し、実証実験を開始する。
「金融クラウド活用」ワーキンググループでは、2018年3月に改定予定のFISC 安全対策基準におけるセキュリティやコンプライアンス対応への配慮など、金融機関での利用要件を充足する柔軟で利便性の高いクラウド基盤の標準化を目指す。
「高度なデータ活用」ワーキンググループでは、金融機関における生産性向上や営業支援、顧客接点の強化、あるいは的確な規制対応など、高度なデータ活用によるデジタルトランスフォーメーション推進への貢献を目指す。
「FinTech関連新技術」ワーキンググループでは人工知能や深層学習、ブロックチェーンといった新技術を活用することによる、新しいビジネスモデルの開発などを狙った次世代金融プラットフォームの在り方を検討する。
詳しくは以下のリリースをご覧ください。
https://www.nri.com/jp/news/2017/171030_1.aspx