2016.02.18 BCG、新コンセプト「戦略パレット」書籍発刊。スマホ向けゲームアプリの提供も開始
2月17日、ボストン コンサルティング グループ(BCG)はスマートフォン・タブレット向けゲームアプリ『戦略にこそ「戦略」が必要だ』の提供を開始したことを発表した。
本アプリは、主に経営幹部、経営戦略に携わる方々、経営を学ぶ学生向けに、様々な事業環境を疑似体験しつつ「それぞれの環境に適した戦略アプローチを選び実行するにはどうしたらよいか」を学べるようつくられたビジネスゲームアプリとなっている。
内容は、シンプルなレモネード売りのビジネスにおいて、プレーヤーはニューヨーク市の 5 つの区でそれぞれ異なる環境に自らの戦略アプローチを適応させ利益を競う内容。以下同社プレスリリースからの参考画像だ。
「戦略パレット」と名付けたコンセプトを紹介した書籍の発刊にあわせて
「BCGがゲームアプリをリリース」というのも突然のように聞こえるが、これは同社の書籍『戦略にこそ「戦略」が必要だ』(日本経済新聞出版社)の刊行にあわせたもの。この書籍でBCGは「戦略パレット」(Strategy Palette)というコンセプトを紹介。
この新たなコンセプト「戦略パレット」は、
(1)市場の予測可能性
(2)市場の自社による改変可能性
(3)市場の苛酷さ
の 3 つの軸により分類される、下記5つの型を紹介。
1.クラシカル「伝統型」
2.アダプティブ「適応型」
3.シェーピング「形成型」
4.ビジョナリー「先見型」
5.リニューアル「再生型」
自社の事業環境に最適な戦略アプローチを選び、効果的に実行するための実践的な指針を提示。クラシカル、アダプティブ、ビジョナリー、シェーピング、リニューアル、それぞれのアプローチについて、どんな状況に適しているか、どんな時にどのように実行するか、どうしたら落とし穴を避けられるかを説明している。
上述のアプリはこの「戦略パレット」の考え方に基づき、今日の多様でダイナミックな事業環境で生き残り、成功するために必要な様々な戦略アプローチを、単純化した形で表している。
当編集部でもプレーしてみたが、書籍の理解が深まるという位置づけになっているように感じた。
BCGはこの戦略パレットの考え方について、理解を深めるための動画も公開しており、こちらも必見だ。
また、書籍内容の一部がハーバードビジネスレビューでも紹介されており、理解を深めやすい。以下参照されたし。
http://www.dhbr.net/articles/-/3862
上記の動画、記事、アプリ等を使って、BCGの新たなコンセプトに対する理解を深めておきたいところだ。
なお、アプリのダウンロードはこちらから。
– App Store
https://itunes.apple.com/jp/app/your-strategy-needs-strategy/id951248714?mt=8
– Google Play
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bcg.strategystyles.game&hl=ja
本件に関するBCGのリリースはこちらをご覧ください。
http://www.bcg.co.jp/documents/file205249.pdf