2015.06.19 ベイン出身の坂越氏が立ち上げたelDesign、アクセンチュアとMSの合弁のアバナード社と協業。新電力向けワンストップサービスを提供
6月19日、elDesignとアバナードは、新電力事業者向けのシステムおよび、サービスの開発・提供において協力することを発表した。
elDesignが行う、新電力事業者の立ち上げ支援や電源調達支援などのコンサルティングサービス、需給管理業務、料金計算業務などのアウトソーシングサービスと、アバナードが得意とする公共/エネルギー業界向けのERPソリューション、顧客管理情報システムの導入を協力して行うことで、新電力参入から運営までワンストップで支援する。
新電力事業者に対し、最適化されたパッケージソリューションを提供
2016年4月より電力自由化範囲が拡大され、7.5兆円ともいわれる家庭用小売市場が解禁される。2015年5月時点では異業種からの新規参入を含めて650社以上もの新電力事業者が登録を行っている状況だ。これに従い、コンサルティング各社も電力事業者の支援サービスに注力している動きがある。
そんな環境の中、elDesignとアバナードは、地域電力を初めてとする小規模事業業者から、通信、ガス事業者といった比較的大規模な事業者までそれぞれの事業規模、顧客、予算に対して最適化されたパッケージソリューションを提供するとのことだ。
elDesign
elDesignは、世界有数の戦略コンサルティング会社であるベインアンドカンパニー出身の坂越健一氏が立ち上げた会社。エネルギーや環境に関わるコンサルティング事業、電力ビジネス支援事業などを行っている
新しい社会生活をデザインするという想いのもと、日本のエネルギーの自由化を見据え、環境性と経済性を両立させつつ、自由で快適な生活を送ることができる社会を実現させるためのあらゆるサービスを提供してく活動。
アバナード
一方のアバナードは、アクセンチュア社とマイクロソフト社の出資によるジョイントベンチャーとして 2000 年に設立。業界とビジネスに関する深い専門知識と最適なエンタープライズ ソフトウェア ソリューションを統合したサービスを提供している。
20か国70か所以上の拠点があり、22,000 人以上の専門家集団を保有。日本代表はアクセンチュア出身の、 同社ウェブサイトによると、「現在、アバナードの株式は、アクセンチュアが大部分を所有している」とのこと。代表はアクセンチュア出身の安間裕氏がつとめている。
電力自由化に向けたコンサルティング業界各社の動きには今後も注目していきたい。