2015.03.01 【英国発】PwC、調査レポート「2050年の世界」を発表。主要国のGDPを予測
2月10日にイギリスのPwCが発表したプレスリリースを翻訳し、PwC Japan がウェブサイトで発表した。これはPwCのマクロ経済担当チームが発表した最新の調査レポート「2050年の世界:世界の経済力のシフトは続くのか?」で明らかになった主な結果。
レポートでは、世界経済が2014年から2050年までに年平均3%強のペースで成長し、経済規模が2037年までに倍増、2050年までには3倍近くになると予想。2020年以降は、中国と一部の主要新興国の成長率がより長期的に持続可能な成長率へと鈍化し、多くの経済大国で労働年齢人口の伸びが鈍化するため、世界経済の成長は減速するとみられるとも予測している。さらに具体的に以下のような点に言及。
•中国は2030年までに世界最大の経済大国になることは明白だが、長期的には成長率が世界平均に収束する見通し
•インドは2050年までに米国を抜いて世界第2位の経済大国となる可能性
•インドネシア、メキシコ、ナイジェリアが、英国とフランスをトップ10の座から追い出す可能性
•フィリピン、ベトナム、マレーシアも著しい伸びを示す見込み
•コロンビアとポーランドは、2050年までブラジルとロシアよりも力強く成長
なお、日本は、2050年にはインドネシア、ブラジル、メキシコにも抜かれ7位となると予測されている。
その他、プレスリリースでは、予測GDPの世界順位や主要国の平均実質GDP成長率予測の具体的な数値とと共に、より詳しいインサイトが公表されている。以下のリリースをご覧ください。
http://www.pwc.com/jp/ja/japan-news/2015/world-in-2050-150227.jhtml