2014.12.11 アビームコンサル、エネルギー事業者向けに コンサルサービス開始を発表。オープンリンク社と組む。
12月9日、アビームコンサルティング株式会社と、ニューヨークに本社を置くオープンリンク社(http://www.olf.com/index.html)は、エネルギー事業者(主に電力・ガス会社)向けに、エネルギーバリューチェーン全体の最適化・国際競争力強化を支援するコンサルティングサービス提供の推進に合意したと発表した。
エネルギー自由化に向け、既にアビームではソリューションの提供を開始している
2016年に電力、2017年にはガスの小売自由化の規制改革が見込まれる中、エネルギー事業者においては小売機能領域の強化と同様に、エネルギービジネスモデル競争力強化が求められているが、すでにアビームコンサルティングは、約30名の専任のコンサルタントを中心に、各ソリューションのエネルギー事業者向けコンサルティング経験者約1,000名が、総合エネルギー企業として取り組むべき事業戦略の策定から業務プロセス・システム構築までを幅広く支援するソリューションABeam Energy Summit Solution(ABeam ESS)を提供しており、エネルギー事業戦略を含むビジネスモデルデザイン、テクノロジー、ビジネスの3つの領域を総合的に支援している。
協業先のオープンリンク社は、売上300万ドル、社員1200人のグローバルベンダーで、欧米のエネルギー事業者に多く採用されるアプリケーションを保有
一方、オープンリンクは、金融、商社、エネルギー業界向けにポートフォリオ、リスク、物的資産管理を円滑に行うためのソフトウェアを提供するグローバルベンダーで、1992年に米国・ニューヨークで設立され、約1,200名の従業員が18ヶ所のグローバル拠点から約580社以上のクライアントに対しサービスの提供を行っているという。2013年総収入は300百万ドル。
協業によりエネルギー事業者に、組織や業務プロセスの設計、バリューチェーン全体最適化を図るシステムを提供可能に
アビームは、今回、欧米の大手エネルギー事業者の数多くに採用されるアプリケーションを保有する米国オープンリンクと協業することで、燃料・発電・系統の最適化を支える新たな組織のデザインや業務プロセスの設計と、それらを支えるエネルギーバリューチェーン全体の最適化を図る経営情報基盤の設計・導入の提供を開始するということだ。
今回の協業により、エネルギーバリューチェーン全体の最適化を図る新たな組織デザインと業務プロセスの設計を支援などを実施。電力事業者が異なる部門で担当していた「燃料」「電源」「系統」「電力市場取引」を統合的に管理していくために、コクピット型組織のデザインや、必要な業務要件の洗い出し、プロセスの設計などを支援することにより市場の変化にタイムリーに呼応できるようになり、国際競争力の強化を促進するという。
またエネルギーバリューチェーン全体の最適化を図る最経済運用支援システム(IRM)の導入を支援し、企業が自社で保有する需要実績や燃料の調達、契約、発電、設備コストなどのデータや、市況データなどの基礎情報の管理から、需要や電力価格の予測、取引別収益・リスクの管理、短期・中長期計画策定・計画の補正支援等、エネルギーバリューチェーンに関わる全ての情報に関し、オープンリンクのアプリケーション(IRM)を活用することで、部門横断、本社・発電所等のロケーションに捉われずに見える化を推進する。
他には、エネルギー・現物商品市場取引を含めたワンストップソリューションの提供なども行っていくという。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
http://jp.abeam.com/news/pr2014/20141209.html