コンサルタントとは|種類や仕事内容、年収、向いている人の特徴を紹介 | コンサル業界ニュース

コンサル業界ニュース

ホーム > コンサルタントとは|種類や仕事内容、年収、向いている人の特徴を紹介

2023.06.03 コンサルタントとは|種類や仕事内容、年収、向いている人の特徴を紹介

コンサルタントとは|種類や仕事内容、年収、向いている人の特徴を紹介

「コンサルタントってそもそもどういう仕事をしてるの?」
「コンサルタントを目指したいが、必要なスキルやどのような人が向いているか知りたい」

これからコンサルタントを目指す方は、このような疑問を抱えているのではないでしょうか?コンサルタントの業務内容や種類は幅広く、すぐに理解できるものではありません。

そこで当記事では、コンサルタントについて、あらゆる角度から詳しく説明していきます。コンサルタントの概要に加えて、年収や必要なスキルについても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

POD

  

目次

コンサルタントとは?

コンサルタントの需要・将来性

コンサルタントの主な種類
 経営コンサルタント
 ITコンサルタント
 戦略コンサルタント
 財務コンサルタント
 AIコンサルタント

コンサルタントの仕事内容
 基本的な業務内容について
 案件の受注について
 プロジェクトの進め方について
 役職ごとの役割の違いについて

コンサルタントの年収

コンサルタントの働き方
 コンサルティングファームに所属する
 フリーコンサルタントとして独立する

コンサルタントに必須のスキル3つ
 1. 基礎的なビジネススキル
 2. コミュニケーション能力
 3. 論理的思考能力

コンサルタントに向いている人の特徴3つ
 1. 強い責任感がある
 2. リーダーシップがある
 3. 柔軟性がある

まとめ

  

  

コンサルタントとは?

コンサルタントとは、専門的なスキルや知識をもち、クライアント企業の課題解決やさらなる成長を支援する仕事です。

コンサルタントの語源は「consult」であり、「相談する」という意味です。もともとは相談を受けて助言することが主な業務内容でしたが、昨今では実行まで支援するケースが増えています。

ビジネスの世界においては、コンサルタントが果たす役割は非常に大きいです。新規事業の戦略策定や業績改善のための経営改革、技術革新の実装など、あらゆる面で活躍しています。コンサルタントの専門性の高さは、企業が直面するさまざまな課題を解決し、競争優位を獲得する一助となっているのです。

  

コンサルタントの需要・将来性

コンサルタントの需要・将来性は非常に高いです。IDCの調査によると、国内コンサルティングサービスの市場は2021年に5,724億円を記録。そこから、2021年〜2026年の年間平均成長率は8.8%で、2026年には8,732億円になると予想されています(※1)。コンサルティング市場の拡大により、コンサルタントの重要性は今後ますます高まっていくでしょう。

今後コンサルティング市場が拡大していく大きな理由として、DXブームが挙げられます。今や、多くの企業がDXに取り組んでいますが、DXについて深く理解している社員が不足しているのが現実です。そのため、DXの推進を支援できるITコンサルタントやAIコンサルタントの需要は、とくに高まっています。

※1 出典:国内ビジネスコンサルティングサービス市場 支出額予測|IDC Japan

  

コンサルタントの主な種類

コンサルタントの種類は多岐に渡りますが、主な種類は以下の通りです。

  • ●​​経営コンサルタント
  • ●​​ITコンサルタント
  • ●​​戦略コンサルタント
  • ●​​財務コンサルタント
  • ●​​AIコンサルタント

それぞれのコンサルタントの業務内容について紹介していきます。

  

経営コンサルタント

経営コンサルタントとは、クライアントの経営状態を分析し、経営課題の解決や経営体質の強化を支援する仕事です。経営課題の解決という大きなテーマについて取り組むため、幅広い知識が求められます。

  

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、クライアントの課題に対して、ITの技術を用いて解決に導く仕事です。すでに導入しているシステムの見直しや、新しいシステムの導入提案などを行います。

一口にITコンサルタントといっても、実はさまざまな種類があります。SAPの専門家であるSAPコンサルタントや、サプライチェーンに詳しいSCMコンサルタントなどです。領域によってわけられており、コンサルタントはその領域に関する高度な知識が求められます。

ITコンサルタントの年収は?会社員とフリーコンサルの違いや高年収を目指す方法を解説

  

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントとは、経営層に事業計画や新規事業の相談を受け、提案を行う仕事です。コンサルタント自ら提案を行うこともあります。

経営コンサルタントの業務内容と一見似ているようですが、経営コンサルタントは経営に関する課題を解決するのが主な仕事です。一方で、戦略コンサルタントはクライアントの課題を戦略で解決するため、課題の対象や解決策の幅が広いです。そのため、知識はもちろんですが、これまでの経験が重要になります。

  

財務コンサルタント

財務コンサルタントとは、クライアントの財務に関する課題にして、専門的な知識を活かして解決する仕事です。具体的には、以下のような業務をサポートします。

  • ●​​財務・会計業務のプロセス改善
  • ●​​資金調達
  • ●​​M&A

  

AIコンサルタント

AIコンサルタントとは、AIの技術を用いてクライアントの課題を解決する仕事です。AIの導入や保守のサポートを行います。AIコンサルタントは、AIに関する高度な知識が求められます。

AIコンサルタントが求められる理由とは?AI活用事例や市場の将来性と合わせて解説

  

コンサルタントの仕事内容

コンサルタントの仕事内容について、以下の項目にわけて紹介していきます。

  • ●​​基本的な業務内容
  • ●​​案件の受注
  • ●​​プロジェクトの進め方
  • ●​​役職ごとの役割の違い

  

基本的な業務内容について

コンサルタントの基本的な業務内容は、主に以下の4点です。案件によっては、一部の業務だけを担ったり、追加で他の業務を任されることがあります。

  • ●​​クライアント企業の現状分析と課題の把握
  • ●​​課題に関する情報収集
  • ●​​課題解決に向けたビジョンの策定と実行支援
  • ●​​プロジェクトの管理

これらの業務を遂行することで、クライアント企業の課題解決やさらなる成長を支援するのがコンサルタントの仕事です。

  

案件の受注について

案件の受注方法は、コンサルタントの働き方によって異なります。コンサルタントの働き方は、大きくわけると、企業に属するか属さないかの2種類です。

企業に属している場合は、その企業が案件を受注します。営業活動によって獲得したり、クライアントから直接依頼を受けるなどの方法があるでしょう。

企業に属さない、つまりフリーランスの場合は、個人で案件を獲得します。その際、コンサルマッチングサービスやクラウドサービスを活用するのが一般的です。

フリーコンサルタントの案件獲得方法|マッチングサービスのメリット・デメリットや選び方を紹介

  

プロジェクトの進め方について

プロジェクト方式の場合、以下の流れで進めていくのが一般的です。

  1. 1. クライアント企業の課題理解
  2. 2. 問題の特定と分析
  3. 3. 解決策の設計
  4. 4. 解決策の実装
  5. 5. 効果測定

コンサルティングファームの場合は、これらを「アナリスト」「コンサルタント」「マネージャー」「パートナー」から編成されるチームで進めます。フリーランスの場合は、個人で進めるのが基本です。

  

役職ごとの役割の違いについて

コンサルタントには、以下4つの役職があります。

  1. 1. アナリスト
  2. 2. コンサルタント
  3. 3. マネージャー
  4. 4. パートナー

コンサルティングファームに新卒で入社すると、アナリストからスタートします。コンサルタントの補佐が主な業務であり、データ分析や資料の作成などを行います。アナリストとしての実力がつくと、コンサルタントに昇格します。

コンサルタントは、マネージャーから指示を受け、プロジェクトを実行する役割を果たします。一定の裁量権があり、クライアントの関係者を実際に動かすこともあるでしょう。3〜5年ほど経験を積むと、マネージャーに昇進するのが一般的です。

マネージャーは、プロジェクトの責任者としての役割を担い、プロジェクト全体の進行管理やチームメンバーの管理などを行います。

そしてコンサルタントとしての最高職位が、パートナーです。パートナーは、コンサルティングファームの経営責任を担うため、責任重大です。業務内容としては、新たなビジネスの開拓や高度な戦略の立案、クライアントとの長期的な関係の構築などを行います。パートナーまで昇格すると、年収が1億円を超えることも少なくありません。

  

コンサルタントの年収

コンサルタントの年収は、働き方や役職、専門の分野などによって大きく異なります。

ここでは、ITコンサルタントを例に挙げましょう。経済産業省のIT関連産業の給与に関する調査によると、ITコンサルタントの平均年収は928.5万円とされています(※1)。令和3年の国税庁調査によると日本人の平均年収は443万円であり、他の職業と比べて非常に高い水準であることがわかります(※2)。

コンサルタントは、昇格したり、フリーランスとして独立することで、年収を上げることが可能です。年収を上げる方法について、詳しくは以下の記事で解説しています。

※1 出典:IT関連産業の給与等に関する実態調査結果|経済産業省 
※2 出典:令和3年分民間給与実態統計調査|国税庁長官官房企画課

フリーコンサルタントの年収は?単価の相場や年収を上げる方法もあわせて解説

  

コンサルタントの働き方

コンサルタントの働き方には、大きく2種類あります。

  • ●​​コンサルティングファームに所属する
  • ●​​フリーコンサルタントとして独立する

それぞれの働き方について簡単に説明していきます。

  

コンサルティングファームに所属する

コンサルタントを目指すのであれば、まずはコンサルティングファームに所属するのが一般的です。コンサルティングファームに所属すると、自社のチームと共に、さまざまなプロジェクトに取り組みます。

中でも、大手コンサルティングファームは、分野・領域に特化した部門を設けており、多種多様な知識やスキルを学べます。

  

フリーコンサルタントとして独立する

フリーコンサルタントとして独立するためには、一定の知識やスキル、経験が必要です。そのため、コンサルティングファームで経験を積み、そのステップアップとして独立する人が多いです。もちろん、コンサルティングファーム出身でなくても、専門的なスキルや知識を有していれば、コンサルタントとしての独立は可能です。

フリーコンサルタントとして独立すると、年収がアップしたり、プロジェクトを自由に選べたりするなど、さまざまなメリットがあります。一方で、個人でプロジェクトを獲得する営業力が必要になったり、自己管理が重要になったりする点には注意が必要です。

フリーコンサルタントとは|年収・単価やメリット・デメリット、案件獲得方法を解説

  

コンサルタントに必須のスキル3つ

コンサルタントに必須のスキルは、以下の3つです。

  1. 1. 基礎的なビジネススキル
  2. 2. コミュニケーション能力
  3. 3. 論理的思考能力

これらのスキル以外にも、専門の分野・領域に関する知識や英語力など、求められるスキルは多々あります。まずはこの3つのスキルを身につけ、他のスキルも身につけていってください。

  

1. 基礎的なビジネススキル

まず、基礎的なビジネススキルは必須です。基礎的なビジネススキルが不足していると、クライアントに不信感を与えかねません。コンサルティングファームに所属してから1~2年以内には、基礎的なビジネススキルは身につけておきましょう。

具体的には、以下のようなスキルが挙げられます。

  • ●​​​​資料作成のスキル
  • ​​●​​プレゼンテーションスキル
  • ●​​​​情報収集力

  

2. コミュニケーション能力

コンサルタントには、コミュニケーション能力も必要不可欠です。クライアントに課題をヒアリングする際や、複数の部署を巻き込んでプロジェクトを進める際、とくに重要になります。

クライアントとうまくコミュニケーションが取れないと、お互いの理解にズレが生じ、プロジェクトの進行が滞る可能性があります。このような事態を防ぐためにも、コミュニケーション能力を身につけておきましょう。

  

3. 論理的思考能力

最後に必須のスキルとして挙げられるのが、論理的思考能力です。

論理的思考能力とは、情報を理解し、それをもとに合理的な結論を導き出す能力です。クライアントから得た情報や調査したデータを分析するためには、この論理的思考能力が不可欠です。正しく分析することで、課題の根本原因を明らかにし、適切な解決策を導き出せます。

また、クライアントに解決先を伝える際にも、論理的にわかりやすく伝えることが重要です。コンサルタントにとって、論理的思考能力はあらゆる局面で役立ちます。

  

コンサルタントに向いている人の特徴3つ

コンサルタントに向いている人の特徴は、以下の3つです。

  1. 1. 強い責任感がある
  2. 2. リーダーシップがある
  3. 3. 柔軟性がある

各特徴について、補足して説明していきます。

  

1. 強い責任感がある

コンサルタントには、強い責任感がある人が向いています。コンサルタントの業務内容は多岐にわたり、プロジェクトの期間は長くて半年から一年に及びます。あってはならないですが、業務が大変だと、投げやりになる業務が出てきてしまうかもしれません。

強い責任感がある人は、どのような状況になっても諦めず、プロジェクトを完遂できます。結果、クライアントからの信頼を得られ、コンサルタントとして大きく成長できるのです。このような理由から、強い責任感がある人はコンサルタントに向いているといえます。

  

2. リーダーシップがある

さらに、リーダーシップがある人もコンサルタントに向いています。プロジェクトを進めていく中で、クライアントの複数の部署を巻き込んで進めることがあります。その際にリーダーシップがないと、うまくまとめることができず、思うようにプロジェクトを進めることができません。

また、コンサルティングファームで仕事するのであれば、基本はチームでプロジェクトを担います。リーダーシップがないとチームをまとめられず、コンサルティングの効果が最大限発揮できない可能性もあるでしょう。

コンサルタントは、リーダーシップを発揮して仕事をすることが非常に大切です。

  

3. 柔軟性がある

柔軟性がある人も、コンサルタントに向いています。プロジェクトは、一筋縄ではいかないことばかりです。クライアントの要望が途中で変わったり、ミスが発生してスケジュールが遅れてしまうことも少なくありません。

このような場合、柔軟性をもって最適解を探すことが求められます。そのため、柔軟性もコンサルタントに欠かせない要素です。

  

まとめ

当記事では、コンサルタントの需要や業務内容、求められるスキルなどについて紹介しました。コンサルタント市場の拡大に伴い、コンサルタントの需要は今後も高まっていくでしょう。コンサルタントの業務内容は多岐にわたりますが、責任感をもって遂行することが大切です。

また、コンサルタントにはさまざまなスキルが求めらますが、まずは以下の3つを身につけましょう。

  • ●​​基礎的なビジネススキル
  • ●​​コミュニケーション能力
  • ●​​論理的思考能力

これからコンサルタントを目指す方は、当記事で紹介した内容をぜひ参考にしてください。

POD

コンサル業界ニュースメールマガジン登録


 

Related article

Pickup

Feature

マッキンゼー出身の原聖吾氏が設立した医療系スタートアップが11億円の資金調達

マッキンゼー出身の起業家 原 聖吾 氏が2015年に起業した医療系スタートアップ「株式会社情報医療」(※以下「MICIN」)が、2018年4月末までに三菱商事株式会社など4社から11億円を調達したことを発表した。

2018.05.15

~INTERVIEW~A.T.カーニー石田真康が歩む戦略コンサルタントと宇宙ビジネス活動という2つの世界

宇宙ビジネスに取り組むきっかけ。それは、30歳を手前に病に倒れた時、少年時代に抱いた宇宙への憧れを思い返したことだった。石田氏は戦略コンサルタントとして活動しながらどのように宇宙ビジネスに取り組んでいるのか語ってもらった。

2018.01.10

~INTERVIEW~ 経営共創基盤の10年【第4回】コンサル業界の枠を超えたプロフェッショナルファームの実像

経営共創基盤(IGPI)の代表的な実績の一つが、東日本の地方公共交通など8社を傘下に持つ「みちのりホールディングス」への出資と運営だ。経営難の地方公共交通事業を再建しローカル経済にも貢献している意味でも高い評価を得ている事業。なぜ右肩下がりが続く構造不況業種の地方公共交通に出資したのか、どのように事業再生の成功にまでに至ったのか。みちのりホールディングス代表取締役の松本順氏(経営共創基盤・取締役マネージングディレクター)に聞いた。

2017.11.22


ページの先頭へ