SAPコンサルタントの年収を解説!高収入につながるポイントとは?

更新日:11月1日



SAPコンサルタントとしてのキャリアを検討している方にとって、まず初めに気になるのは年収ではないでしょうか?

SAPコンサルタントは近年の需要拡大により、高収入が実現する職種として注目されています。


この記事では、SAPコンサルタントの年収について、以下のことについて解説をいたします。


  • SAPコンサルタントの年収相場
  • SAPコンサルタントに必要なスキル
  • SAPコンサルタントの年収を上げる方法

ぜひ最後までお読みください。




目次




【雇用別】SAPコンサルタントの年収相場




SAPコンサルタントは専門性が高く、年収が高くなる傾向にあります。

また雇用形態によって年収の相場が異なるため、SAPコンサルタントとして高収入を得るには働き方も重要なファクターとなります。


SAPコンサルタントには、主に3つの働き方が存在します。


  • 正社員
  • 派遣社員
  • フリーランス

それぞれ雇用別に年収相場を見ていきましょう。


【正社員】SAPコンサルタントの年収相場

大手求人サイト「indeed」によると2024年7月時点において、SAPコンサルタントが正社員として勤務した際の平均月収は約50万円、年収換算で700万円です。

平均値を見るとかなり高年収と言えますが、もちろん経験やスキルレベル、業務内容によって年収は大きく異なります。

国税庁が発表した「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本国民の平均年収は458万円と、SAPコンサルタントが高年収であることが分かります。


出典:令和4年分民間給与実態統計調査|国税庁
   日本でのSAPコンサルタントの給与


【派遣社員】SAPコンサルタントの年収相場

派遣社員として働いた場合、SAPコンサルタントの年収は600〜1000万円ほどで、より専門性が求められる業務内容であれば正社員の平均年収を上回るケースもあります。


【フリーランス】SAPコンサルタントの年収相場

フリーランスのSAPコンサルタントはプロジェクトベースで仕事を受けることが多く、その案件によって報酬や契約期間が変動します。

したがってフリーランスの場合、年収は案件次第にはなりますが、経験年数が1年以上あれば単価60〜70万円と案件単価は高く、年収で700〜1200万円は見込めるでしょう。


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SAPコンサルタントとは




SAPコンサルタントは企業に対してコンサルティングを行い、SAPシステム導入による業務改善や運用をサポートすることが主な役割です。

SAPを導入する企業の重要なパートナーとして、SAPコンサルタントは全面的な支援を行います。


SAPコンサルタントに関する詳しい情報や、業務情報を知りたい方は、以下の記事もご参考ください。




SAPとは

SAPとは、ドイツのソフトウェアメーカ「SAP社」が提供するERPパッケージを称します。SAPを導入することで業務プロセスを統合的に管理し、業務効率化を促進することができます。

またERPパッケージソフトにおいてSAPは世界トップのシェア率を誇り、多くの企業が経営課題を解決するための手段として活用しています。


SAPコンサルタントの仕事内容

SAPコンサルタントの仕事内容は、企業へのヒアリングから業務課題を抽出し、業務課題の解決に必要なITシステムが何かを提案することから始まります。

そして、業務課題の解決に必要なITシステムを要件定義し、クライアントに適した形にERPパッケージをカスタマイズして導入及び運用をサポートします。





SAPコンサルタントの年収が高い3つの理由




SAPコンサルタントが高年収であることは冒頭で述べましたが、要因として以下の3つの理由が考えられます。


  1. SAPの専門知識習得が困難で希少性が高い
  2. 高度なコンサルティング能力が求められる
  3. SAPコンサルタントには常に高い需要がある

それぞれ詳しく解説していきます。


1.SAPの専門知識習得が困難で希少性が高い

SAPコンサルタントになるには、SAPの専門知識を習得する必要があります。

SAPの知識を身に付けるのに独学は非常に困難で、SAP社が提供する研修や認定試験を受ける必要があり高額な費用が発生します。

誰でも簡単になれないというハードルの高さが、SAPコンサルタントの希少性を高め高収入を得る要因となっています。


2.高度なコンサルティング能力が求められる

クライアントである企業の業務課題を解決するには高度なコンサルティング能力が求められます。

SAPの知識だけではなく、課題解決のための良質なコンサルティングを提供する必要があり、そのような優秀な人材に対して高い報酬が支払われます。


3.SAPコンサルタントには常に高い需要がある

2027問題による特需も追い風となり、SAPコンサルタントは常に人材不足が叫ばれるほど高い需要が存在します。高い需要に対して供給が追いついていないのが現状で、各企業が優秀な人材の確保に向けて動いています。

SAPコンサルタントは売り手市場の状態が今後もしばらく続くと予想され、年収を上げていくには理想的な状況だと言えるでしょう。





SAPコンサルタントに必要な5つの能力




高年収を得るSAPコンサルタントは、その対価として高水準のサービスをクライアントに提供する必要があります。

ここでは、SAPコンサルタントとして活躍するために必要な能力を5つ紹介します。


  1. SAPの専門知識
  2. クライアントの業界知識
  3. 課題解決スキル
  4. コミュニケーションスキル
  5. ITスキル

それぞれ詳しく見ていきましょう。


1.SAPの専門知識

SAPコンサルタントとして仕事をする上で、当然ながらSAPの専門知識は欠かせません。

SAPシステムを導入することで、クライアントの業務課題がどのように解決されるかを説明するために、SAPの製品知識や導入事例などを理解しておく必要があります。


2.クライアントの業界知識

クライアントの業界に詳しいことは、SAPコンサルタントとして有利に働きます。

業務プロセスの分析や課題抽出の精度を高め、より顧客目線でのコンサルティングを可能にします。

SAPコンサルタントとして活躍するために、クライアントに多い業界知識を深めておくことをおすすめします。


3.課題解決スキル

課題解決スキルとは、クライアントの課題を見極め解決策を導き出す能力を指します。

SAPシステムを導入することによって、抱えている課題がどのように解決するかを説明する必要があります。

丁寧にヒアリングを行い、クライアントの潜在的ニーズや課題を掘り起こすことができればより精度の高い提案ができるようになるでしょう。


4.コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルはSAPコンサルタントに限らず、周囲と協力しながら仕事を進めていく上で欠かせないスキルです。

円滑にプロジェクトを遂行するために、相手の立場に立った対応を心がけ信頼関係の構築に努めましょう。


5.ITスキル

SAPコンサルタントとして、基本的なITスキルは身に付けておく必要があります。

ITシステムの1つであるSAPをクライアントに提案するため、ITシステムの動きやコンピュータへの理解が少なからず求められます。





SAPコンサルタントとして年収を上げる方法7選




高年収を得るSAPコンサルタントになるにはどのような方法があるのでしょうか?

年収アップにつながるポイントを7つ紹介します。


  1. SAPコンサルタント認定資格を取る
  2. 英語力を習得する
  3. 複数のモジュール知識を身に付ける
  4. 上流コンサルタントにキャリアアップする
  5. プロジェクトマネージャーになる
  6. より条件の良い企業に転職する
  7. フリーランスとして独立する

ぜひ参考にしてみてください。


1.SAP認定コンサルタント資格を取る

SAP社が認定及び提供している「SAP認定コンサルタント資格」を取ることで、SAPに関する充分な専門知識があることを証明できます。

高単価案件の中には、SAP認定コンサルタント資格が条件になっているケースもあります。

さらに、単価交渉の際にも有利に働くので、年収を上げたい方はSAP認定コンサルタント資格を目指してみてはいかがでしょうか。


2.英語力を習得する

SAPコンサルタントとして年収を上げるために、英語力は重要なポイントです。

海外展開しているグローバル案件は高単価なものが多く、英語でのコミュニケーションが求められます。

実務レベルで通用する英語力を習得すれば、参画できるプロジェクトの範囲が広がり、単価を上げることができるでしょう。


3.複数のモジュール知識を身に付ける

SAPは複数のモジュールから構成されており、各モジュールの知識を持つことで、受注できる案件が広がります。

特に高単価になりやすいのが、ロジスティクス、人事、会計のモジュールで、SAPコンサルタントとして、需要が高いモジュールの知識は身に付けておくと良いでしょう。


4.上流コンサルタントにキャリアアップする

要件定義や構想策定など、上流工程を請け負うコンサルタントへのキャリアアップによって年収を上げる方法もあります。

上流案件は高単価なので、上流コンサルタントになるために、コンサルティングファームに入社するのも選択肢の1つです。


5.プロジェクトマネージャーになる

プロジェクトマネージャーとしてマネジメント領域も担当することになれば、単価は跳ね上がります。

チームリーダーやPMの経験は、高単価案件を受注する上で大きなポイントです。

マネジメントスキルを高めるために、まずは小規模からでもリーダー経験を積んでおくことをおすすめします。


6.より条件の良い企業に転職する

SAPコンサルタントとしての経験やスキルを活かして、より高い年収が見込める企業へ転職もおすすめです。

現在の収入が自身の提供している価値に見合わない場合は、より条件の良い企業への転職を考えてみても良いかもしれません。


7.フリーランスとして独立する

フリーランスのSAPコンサルタントとして独立することも、年収をアップさせる有効な手段です。

雇用されている時とは異なり、案件獲得や単価交渉を自ら行う必要がありますが、主体的に行動していける方にとってはおすすめです。

フリーランス向けのSAP案件は高単価なものが豊富にあり、正社員時代と同じ仕事量でも年収が増えるというケースは珍しくありません。





まとめ


SAPコンサルタントは高度なコンサルティング能力と専門性により、高年収を得ることができる職種です。

SAPコンサルタントに必要なスキルを身に付けることは簡単ではありませんが、習得することができればキャリアアップや収入アップに直結する魅力的な仕事です。

本記事が、SAPコンサルタントとしてのキャリアを形成する一助となれば幸いです。