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2016.04.24 サイフューズ口石幸治氏(マッキンゼー出身の起業家)

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コンサルティングファームからの起業家
コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
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口石幸治氏のプロフィール

エンジニア、特許事務所、コンサルファームを経ての起業

サイフューズ口石幸治氏は、慶応義塾大学機械工学科を卒業。松下通信工業(現パナソニックモバイル)で携帯電話のエンジニアとして、商品企画から、詳細設計、生産立ち上げ支援など幅広く従事。その後、RYUKA国際特許事務所を経て、2005年より戦略コンサルティングファーム、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。

マッキンゼーでは、国内外製造業のオペレーション改革を中心に、大手電機メーカーのビジネスデューデリジェンス、外資系ヘルスケア企業の組織設計およびポストマージャーインテグレーション支援などを行った。その後、2010年に株式会社サイフューズ(以下サイフューズ)を創設。

2016年にはサイフューズの代表取締役を退いたとされている。

2017年には同じマッキンゼー出身の横山周史氏が創業した株式会社リプロセル(東京証券取引所 JASDAQ)の取締役Chief Business Development Officerに就任することが発表された。

出典:同社WEBサイト https://www.cyfusebio.com/、リプロセルニュースリリース

サイフューズ社のサービス

3Dバイオプリンターで実現する、細胞構造体の再現

口石幸治氏が設立したサイフューズ社は、佐賀大学の中山功一教授が九州大学医学部時代に研究成果として発表していた「生きた細胞の立体積層という独自技術を実用化する」ことを目的に設立。いわゆる再生医療ベンチャーだ。2010年から澁谷工業株式会社と細胞塊の積層を自動化するバイオ3Dプリンターの開発に着手。2013年以降は国内の大学をメインターゲットとした、Regenova(以下レジェノバ)の販売を中心にビジネスを行っている。

レジェノバは、細胞凝集塊(スフェロイド)を3Dデザイン通りに剣山に固定することで、立体的な細胞構造体を造形することが可能。従来の技術では、実際の組織・臓器に近い厚みと弾力性に富む組織を細胞のみで作成することは困難であった。この問題点に対し、細胞が本来持つ凝集能力に着目し、足場材料を用いずに弾力性に富む大型の組織を作製する方法で実現させた。

資金調達状況・事業拡大に向けての動き

14億円の増資完了。レジェノバの海外販売と立体組織製造技術の実用化を加速

2015年2月27日、サイフューズは事業会社及びベンチャーキャピタル等12社を割当先とするシリーズB第三者割当増資を実施。総額約14億円の資金を調達した。

この資金調達により、国内で販売している研究用バイオ3Dプリンタの海外販売を開始すると共に、同社の再生医療・細胞立体化基盤技術の実用化を加速させる。今後、患者の細胞から組織や臓器を製造する技術を確立し、人工多能性幹細胞(iPS細胞)などの幹細胞技術と自動培養技術を組み合わせることで、低コストでの移植用組織・臓器の提供を目指すという。

関連ニュース:「マッキンゼー出身の口石氏が設立したベンチャー、サイフューズが14億円を調達」https://pod.jp/consulnews/2015/03/03/cyfusebio/
  

(2016年4月 コンサル業界ニュース編集部によるまとめ)

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