2016.04.04 BCGデジタルベンチャーズ、東京でも始動
BCGの子会社、BCGデジタルベンチャーズ(本社はカリフォルニア州ロサンゼルス)は、4月1日に東京に拠点を創設したと発表。
ロサンゼルス、ベルリン、シドニー、ニューヨークに次ぐ拠点として東京に新センターが設立されるということだ。東京センターの立ち上げを担当するのは平井陽一朗氏。
BCGデジタルベンチャーズのロゴ(同社プレスリリースより引用)
BCGデジタルベンチャーズ、現在はグローバルで350人
BCGデジタルベンチャーズは、BCGが買収したデジタル関連企業を母体とした、BCGの100%子会社。
企業と協働し、デジタルを核とした事業アイデアやプラットフォーム、革新的製品を迅速に開発・展開すると共に、投資も行い、長期的に育成することをミッションとして、約2年前の2014年1月に発足した。現在では350人の従業員を擁する組織に成長しているという。
BCGとは別組織
日本ではまだ馴染みの薄い、このBCGデジタルベンチャーズが、BCGと別会社で設立・運営されていることは大変興味深い。
この点について、昨年8月の日経BPの取材で、BCGのグローバルの社長兼CEOである、リッチ・レッサー氏が、その理由を以下のように述べている。
「デジタル・ベンチャーが得意な領域は、ウェブデザインや人間行動学、3Dプリンティングなどで、BCGのコンサルタントが持つ能力と全く違います。2つ目の理由はより重要です。クライアントがデジタル領域でBCGと協働する際、クライアントのニーズはコンサルティングだけにとどまりません。クライアントは新しい「何か」を創り出すパートナーを求めています。新製品、新サービス、新ビジネスです。つまり、クライアントとの関係がBCGとデジタル・ベンチャーとでは違います。ベンチャーキャピタルやハイテクのコミュニティーが活躍する領域において、共にビジネスを立ち上げようとする意識が求められます。コンサルティングだけでなく、ビジネスパートナーとして、クライアントと働くことが必要なのです。そのためには、デジタル・ベンチャーはBCGとは別組織にした方が、そうした意識を保ちやすい。これが別組織にしている理由です。」(以上、下記リンク、日経BPインタビューより)
日本に上陸したBCGデジタルベンチャーズの動きに今後注目していきたい。
詳しくは以下の3つのリンクをご覧ください。
BCGデジタルベンチャーズ ウェブサイト(英語):https://www.bcgdv.com/
BCGプレスリリース:http://www.bcg.co.jp/documents/file206882.pdf
日経PGの関連取材記事:http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/080400030/?rt=nocnt