各メディアが伝えているところによると、スルガ銀行と日本IBMとの間の裁判の控訴審が東京高裁で26日開かれた。この裁判は、スルガ銀行が日本ＩＢＭに「基幹システムを契約通りに開発しなかった」として、損害賠償を求めたいた裁判。一審は2012年3月29日に判決が下されていた。

今回の控訴審で東京高裁は約７４億１千万円の支払いを命じた一審東京地裁判決を変更し、賠償額を約４１億７千万円に減額したということだ。

小池裕裁判長は「開発が困難になった段階で、計画の見直しや中止を銀行に提言する義務があった」とＩＢＭ側の過失を認めた一方で「企画、提案段階では中止につながる要因は予測できなかった」として契約の最終合意以降に支払った開発費などが、銀行側の損害に当たると判断したということである。